IIIKのモデラー三昧なフロク

  製作した模型のレポートです。
  このページは、タミヤ 1/24 ラ フェラーリのプラモデルを取り上げています。  






         テーマ: 1/24 ラ フェラーリ
         日時: 2015年7月2日


究極のフェラーリとの邂逅



          



わたくしこと管理人Kはついに積年の夢をはたし、フェラーリを購入しました!
…って、プラモデルのフェラーリですが。
いやあ、模型のフェラーリでも充分にフェラーリの突出した意匠性、設計、構造の
素晴らしさを楽しめる内容なのです、このタミヤ1/24スケールのスーパーキットは。

さて、本題のラ フェラーリですが、発表された2013年から依然として、同社のフラ
ッグシップ・カーでありつづけている孤高の存在です。現時点でフェラーリ唯一のハ
イブリッド・カーでもあります。

20代の頃、愛してやまないディーノ246GTを買うと周囲の人々に豪語していましたが、
結局その貯金は家を建てる時に使ってしまいました。(笑)
若いころは、288GTO、テスタロッサ、F40など無闇に多くのフェラーリのキットを作
ったものですが、いままじめに思い直すとわたしが好きなフェラーリは、レーシングカ
ーでP3/4とディーノ206S、公道用ではディーノ246GTとF355だけだったりします。
つまり、小さくて流麗なスタイルのフェラーリに限られるわけです。

そんなわたしがもう久しぶりに夢中になれたのが、このラ フェラーリです。
往年のP系を現代風によみがえらせたような独特の美しいスタイル、そのフロントブレ
ード(何これ?)、ハイブリッド・ポテンシャルといい、いっきにツボにはまってしまっ
たわけです。
「これは、ここ最近のデカく重くラグジュアリー志向になったフェラーリとはまったく
違う!」と。ルカ会長の指示がどうかわかりませんが、もうフェラーリ=ピニンファリ
ーナ・デザインの時代ではなくなっています。内製デザインチームの方が明らかに車両
コンセプトに見合い、優れたデザインを創造しているように思えます。

「ラ フェラーリ」というネーミングもこれまた絶妙です。
同社の威信をかけた特別な存在であることがわかります。北米目線で「ザ」とせず自国
冠詞の「ラ」にしていることがとても尊いのです。


ラ フェラーリはハイパフォーマンス・ハイブリッドカーなのに、同時期に発表された
同じハイブリッドカーのポルシェ918スパイダーのようにモーターオンリーのドライブ
の選択肢がなかったり、かたくなにミッドシップ後輪駆動にこだわっている点も、漢の
仕事場的正統派フェラーリらしくて好感がもてます。
ああ、一度でいいからラ フェラーリを運転したい。ハンドルを握りたい。
箱根や伊豆スカイラインをドライブしたい。

そんな叶わぬ願いも、このスーパーキットがあれば、キットをリアルに美しく感情をこ
めて完成すれば、そんな妄想シーンも夢にでてくるかもしれません。
ファンにとって5,000円くらいで、このラ フェラーリの立体的魅力をあますことなく堪
能できるのですから、模型趣味ってやはり幸せなのかもしれません。
こういう愉しみ方って、己が感受性しだいですね。

それでは、タミヤ1/24ラフェラーリ製作のはじまりです。




          



今回は、タミヤからキットと同時期に発売された、専用のカーボン調デカールとエッ
チングパーツセットも購入しました。必要です、これらは。
カーボンデカールの点数と大小サイズとそれらの形状が、もうとんでもないことにな
っています(汗)。
ラ フェラーリのボディは大別して4種類のカーボンの集合体ですから、それらをフォ
ローすると、これぐらいは当然必要になってくるのでしょう。それにしても細かい。

画像赤色地のエッチングパーツは、主に同車のあちこちにレイアウトレさているハニ
カム風メッシュの再現用です。これは、キットのパーツでは、窓のサッシみたいだか
ら効果絶大。うーん、塗装でブラックアウトしてしまうのが惜しい。
ちなみに個人的には、ベンチレーテッドのブレーキローターも付けていただきたかっ
たです、タミヤさん。いまエッチング系のトレンドなのに。

それにしても、タミヤの製品はとても割安く感じます。カーモデル系ガレージキット
メーカーのエッチングパーツ製品は、小量生産品ゆえに値段は何倍もしますから。




         



余談ですが、証紙のお話。
フェラーリというブランド版権について、「ちゃんと契約と版権料を支払っている
フェラーリ公式製品ですよ」ということを、個々の商品が証明するものが証紙です。
わたしも仕事で、キャラクター版権をいろいろと扱っていたので、証紙とロイヤリ
ティ制(契約料と製品価格の数%をメーカーが販売元に支払うなどのシステム。)に
ついては敏感です。

巷にあふれている証紙の大半は、ただの紙シールなのですが、フェラーリの証紙と
もなるとひとつひとつナンパリングがしてあって、改ざんできないよう表面にホロ
グラム加工が施されている豪勢なもの。こういうところがセレブリティ。

以前はこういうの、カー模型の業界にはなかったと認識しているのですが。だんだん
この業界も整備されてきましたね。それだけ、海賊版が出回りやすい市場ということ
なのですが。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: 1/24 ラ フェラーリ
         日時: 2015年7月2日


エンジンのエキゾーストパイプについて



         



さあ、製作スタート。エンジン部位から作り始めます。
最初の改修工作はここから。タコ足です。
ラ フェラーリは、その前年に発表されたフェラーリF12と基本的に同じエンジン
を搭載しています。V12気筒だから、左右バンクに6本ずつ出しのタコ足です。

ご覧のとおりこの部位のパーツは、パイプの隙間が成型都合、造形都合でくっつ
いた仕様になっており、興醒めです。
ここらへんは、フジミさんのF12ベルリネッタのキットの方が、こうした弊害を
さけるためタコ足を数本ずつ別パーツ化しており、気合いが感じられます。




         



タコ足パーツの余計な部分をできるかぎりカットしたり、くり抜いて改修しま
した。画像ではわかりにくいですが、だいぶ見れるようになりました。
でも完成すると、ほとんど見えなくなるんですよね、このタコ足さんは…




         



これは、同じく排気系で、サイレンサー付き中間パイプです。左右分あります。
これは組み立て完成時、シャーシ下側から見ると、おもいっきり、成型の肉抜き
穴があいているのが見えてしまうので、しっかりエポキシパテで埋めておきます。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: 1/24 ラ フェラーリ
         日時: 2015年7月5日


モノコックシャーシへのエンジン搭載の問題点



         



さて、ここでようやくV型12気筒エンジンパーツの登場。
とりあえずはその複雑な形状とレイアウトを見るために、普通に組み立ててモ
ナカ合わせの接着合わせ目ラインを精密ヤスリとサンディングペーパーで消し
ただけです。

ちなみに、v型エンジンブロックのすぐ右がうわさのミッション。そしてさらに
右側のふたつの箱のでっぱりは、いわゆるモーターなどハイブリッドシステム
の部分です。

で、ここからいきなり、このキットの問題点(と評されている)の改修にかかり
ます。画像に映っている黒いパーツは、ラ フェラーリのシャーシです。ざっく
り書くと上・下2パーツで構成されています。
モノコック構造でありながら、エンジンを搭載する部分は、このように強固な橋
ゲタ風になっています。

問題点は、シャーシを単独で先に上下組み立ててしまうと、あとからエンジンが
載せられないことてす。エンジンは、本体以外にも補機類、ドライブシャフト、
排気系、電源コードライニングなどいろいろ付随するため、できるだけシャーシ
を先に完成させて、後で搭載したいのがモデラー人情というものです。

そして、もうひとつの問題は、画像でいうとシート位置横のサイドシル部分です。
人が乗る時、またぐところですね。このキットでは、なんとここにシャーシパー
ツ上下の接着合わ目が水平にモロにでてしまいます。

実車は、特殊カーボンの一体貼り合わせなので、合わせ目などあってはならない
ところです。このキットは、ガルウイングパーツがオープンできるので、モロ見
えになってしまいます。
ゆえに、シャーシの上下パーツは、エンジンとは別に、先に接着組み立てして、
サイドシル部位の接着合わせ目をきれいにペーパーがけで消しておく必要があり
ます。
こちらを立てれば、あちらが立たず。うーん、どうするか。




         



解決策として、組み立てたモノコックシャーシの、エンジン搭載に邪魔になる橋
ゲタ(ラダー)部分だけ、モデリングソーでカットしました。これで、シャーシ組
み立て後でも、エンジン系が難なく搭載できるようになりました。

ちなみに、シャーシ側のカットした部分にチラッと見える白い部分は、プラ板を
加工して取り付けた「ノリしろ」(ステー)部分です。
エンジンパーツ搭載後、きっちり寸法通り、そして確実強固に切り離したラダー
パーツを接着固定するための布石というわけです。これで一安心。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: 1/24 ラ フェラーリ
         日時: 2015年7月12日


ボルディングについて



         



自動車は数万点にもおよぶ部品資材の集合体です。その最小単位のひとつにボルト
&ナットが挙げられます。
それらはカーモデルでもディテールとして表現されてはいるのですが、いかんせん
何かのパーツの一部としてちょこっと造形されていることがほとんどです。

それを切り飛ばして、新たに別パーツのボルトのヘッドを取り付ける作業を、わた
しはボルティングと勝手によんでいます。(もしくはナッティングですね。)

もちろん、カーモデルでは見栄えの主役であるボディにはボルト&ナットはほとん
ど露出していません。この改修工作が目立って効果が出るのが、シャーシ系、それ
もサスペンションアーム系です。

この画像では、ラ フェラーリのダブルウィッシュボーン式のフロントサスペンショ
ンのアッパー、ロアアーム、ならびにダンパーマウント位置に、ごく小さなボルト
ヘッドパーツを接着で取り付けています。(銀色に見えるのパーツ。)
これで塗装仕上げやスミ入れをすると、格段にサスペンション部位がリアルに見え
ます。




         



こちらは、同じくマルチリンクが入ったダブルウイッシュボーン式リヤサスペ
ンションです。同様にアームの取り付け位置などにボルティングしているとこ
ろです。(作業は途中です。)




         



フロントリヤのダンパーユニット(サスキット)とスタビライザーです。
各々ステーの、シャーシ側へ固定する部分にやはりボルティングしています。
パーツの成型色が同じシルバーなので、わかりにくいですね。(汗)
画像の右側に映っているのが、ディテールアップ用のボルトヘッドパーツです。
本来は、戦車模型やボトムズのディテールアップ用だと思うのですが、サイズが
1.0mmくらいからいろいろ細かく、数もあって使えます。
ボルティングの説明はここまで。




         



ルームミラーのスクラッチについて。
じつは今回、車内はあまり改修するところがないのですが、ルームミラーについて
はキットのパーツの形状がぶ厚くて気に入らなかったので、一枚ものの厚みのある
プラ材から彫刻して造り起こしました。
このキットには、デラックスな鏡面部分のメタルパーツが付属しているので、それ
とばっちりサイズと形が嵌合するように、凹面を彫ることが大切です。

あと、このルームミラーは、車内のルーフ部分に取り付けるので、この小さいパ
ーツを確実に安定して取り付けられるよう、取り付け面を調整しておきます。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: 1/24 ラ フェラーリ
         日時: 2015年7月19日


エアロダイナミクスボディパーツの整面




         



いよいよボディパーツを扱います。
ラ フェラーリのように美しい3次曲線の集合体である流線型ボディであると、その
巧みなデザインの妙を隈なく感じとれ認識できる、という点においてカーモデリン
グの醍醐味が味わえる馥郁たる機会です。
いや、本当にラ フェラーリのボディワークは類を見ない素晴らしいアートです。

走行中、気流がボディ内を通過する設計のため、あらゆるところに空洞・ダクトが
あいており、それが全体の曲線美に奥行きとしての立体感と複雑な視覚的情報量を
あたえており、見る者すべてに圧倒的な存在感をうえつけます。

一方で、このデザイン上の空洞構造やダクトか、模型としては厄介で、一筋縄では
プラモデルのパーツとしてインジェクション成型できない代物となっています。
スライド金型でもむずしいでしょう。(玩具屋泣かせですね。)

その代償としてキットでは当然空洞構造やダクト部分は別パーツ化されています。
つまり接着組み立てプロセスがともなうわけで、ボディパーツの表面に接着合わせ
目ラインがはっきりできてしまいます。
その接着合わせ目をきれいに消すことこそが、このラ フェラーリキットでは、美
しく仕上げるための不可避な課題となっています。

画像は、このキットでもっとも大きなボディパーツであるリヤカウル部位です。
ダクトの接着ラインにそって、瞬間接着剤と自作で用意したプラ粉をパテ代わりに
して整面の準備にかかっているところです。

なお、この画像では、ダクトが左右に2ヶ所だけに見えますが、リヤガラスのサイ
ドラインに並んだラインにもエンジン排熱用の細長いダクトが隠れています。




         



上の画像から、2時間かかってサンドペーパーで整形、整面し終えたところです。
美しく仕上げることが大前提のカーモデルにおいて、非常に大切な作業工程なの
で、時間がゆるすかぎり、ていねいにていねいに整面します。
最終的には後日、下地塗料(サフェーサー)を塗装して、さらに細かくチェックし
ていくことになります。

サンドペーパーの番手は、#400→#600→#800です。たまにネットで#1000番
以上まで使って研磨する人がいますが、下地塗装のサフェーサーで#1000→#1200
の効果がでるので、ほとんど無意味です。

ちなみに、リヤカウルパーツの上の方にある、フューエルキャップらしき丸いデ
ィテールは、映っているケガキツールで、シャープにスジ彫りし直しています。




         



リヤカウルパーツがまだつづきます。ザ・裏面です。
カーモデルだとボティパーツの表裏とも仕上げマストのケースが往々にしてあり
ます。ガンダムでいえばシールドのような位置づけでしょうか。

ボンネットとかこのラ フェラーリのようなエンジンルームカバーとしてのリヤカ
ウルの場合、オープン時に目立つので、表面同様しっかり整面しておく必要があ
ります。
しかもこのラ フェラーリの場合は、塗装だけでなく、カーボンデカールを貼りま
くっていくことになるので、念入りに処理しておかなければなりません。

…とはいっても、模型メーカー屈指のタミヤであっても、やはりパーツの裏面の
処理はそんなに配慮されていません。金型のキズ、インジェクション成型の押し
出しピン跡、そして、接着したパーツ同士の段差があり。というわけで表側より、
サンディング整面作業が大変なのでした。
画像は、パテを付けて整面作業の準備をしたところです。何時間かかるかな?




         



苦闘の末、サンドペーパーで整面し終えたリヤカウルパーツのウラ面です。
…美しい。(ちょっと自己満足の自己陶酔。笑)

今回、紹介していませんが、同じボディパーツのドア部位など、このリヤカウルと
同様に空洞を構成するパーツの接着合わせ目ラインがその前後に複雑に入り組んで
おり、このキットを購入したユーザーへの大きな課題(障壁?)になっています。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: 1/24 ラ フェラーリ
         日時: 2015年7月22日


リヤカウル用ステーバーのオプション設定




         



リヤカウル関連のレポートがまだつづきます。
画像は、ラ フェラーリのリヤカウルをガバッとオープンにした時の状態を維
持するためのステーバーです。ひらたくいうと「つっかえ棒」ですね。
もちろん、本物のラ フェラーリにも装備されていますものです。

黒いパーツがキットのもの。金色のものが今回自作した真鍮線製のもの。
ちなみに上側の首がおれている方が、シャーシ側になります。
自作した理由は、キットのステーバーがやや太かったため。もうひとつの理
由は、リヤカウルのオープン開度をもうすこし広げたいためです。




         



これが、キットのステーバーを使用した際のオープン開度。
ガルウイングドアの開度に対して、リヤカウルの開度は若干狭いです。

じつは、これが実車同様の設定で、各々この開度が正解。
タミヤさんのキットはここまで計算・設計されていてゴイスー。
ただ、これだとせっかくのハイブリッドエンジンの見せ場であるエンジンが
あまり見えないので、今回もうすこし広く開くステーバーも用意したという
わけです。




         



こちらの画像が、今回自作したステーバーを使用したリヤカウルのオープン状態。
3〜4度、開度が広がっています。
個人的に、このようにガルウイングドアとリヤカウルとのオープン開度が同じに
なって並列(パラレル)感がでると、展示時、幾何学的な意味での美しさが増すと
考えるのですが。なーんて。




         



ステーバーのレイアウト構造を理解する上で、載せる画像の順番がちがう気がし
ますが(笑)、当該部品の使い方はこのようになっております。
シャーシ側とリヤカウル側の所定のくぼみ位置に、つっかえるように差し込むだ
けです。やはりステーバーの太さは、このぐらいの径がベターですね。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: 1/24 ラ フェラーリ
         日時: 2015年7月27日


可変リヤスポイラーの可動化



         



映っているのはラ フェラーリリヤエンドにくる可変式リヤスポイラーです。
ラ フェラーリ(実車)のリヤスポイラーは、普段はリヤエンドパーツ内に収納され
ていて、高速走行時リヤにスタビリティがほしい時に、リヤエンドからさらに後
方、そして上方へとせり出す形で展開する可変式のすぐれモノです。

いわゆるダックテールスポイラー的な形状なのも、ラ フェラーリ本体の美しさを
損なわず、展開時さらに美しさと迫力が増す、そしてなによりダウンフォース効
果も強いという、非常に考えられたシステムです。
フェラーリの場合、そのブランド威信をかけて、突出したデザインと機能性を両
立せねばならないという命題を見事に昇華クリヤーした好例だと思います。

さて、キットの話に戻ります。
キットでは残念ながら、可変式リヤスポイラーは、格納時かもしくは展開時かの、
二者択一式(コンバーチブル仕様)になっています。
しかも、エンドボディパーツの所定の位置に、リヤスポイラーをはめ込む(置くだ
け)位置を前後に変更するだけという。ただし、展開時仕様にする際は、リヤスポ
イラーパーツをエンドボディ天面に接着してあげないと、重力で取れて落ちてしま
います。
1/24スケールだと可動式にするのは、スペース的に設計困難だったのかも。

ただですね〜、こんなに気持ちを込めて作っているのに、完成したラフェラーリ
がリヤカウル格納か展開かどちらかの仕様しか鑑賞できないなんて、そんなもっ
たいないオバケな話がありますか!?
ここは、ちょっと工夫して、本来の可変式(可動式)に改修したいところです。




         



ということで、リヤスポイラーパーツの底面側を改修工作します。
いじるのは、青い矢印と緑の矢印のところです。

緑の矢印のピンは格納時用のリヤエンドパーツ天面へのさしこみピンです。
青い矢印のピンは展開時用の同ダボです。
それと…、ピンセットの先に映っているのは、米粒の輪切りのようなグレーの
プラ材に0.5mm径の真鍮線を通したもの。ハテ、ナンジャラホイ?




        



こんな風に改修しました。
上の画像で緑矢印のピンは、極力小さく削って、スポイラー展開時に目立たな
いようにしました。(なんという、かんたんな工作。)

青矢印のダボには、その頭にマイクロピンバイスで0.5mm径の孔をあけ、先
ほどのグレー小さいパーツを取り付け、強固に接着しました。
これで、キットでも実車のようにリヤスポイラーの可変が可能になりました。




         



リヤスポイラー可変工作の検証、効果測定です。
このような感じで、リヤスポイラーは、格納状態から、展開状態へと、実車同様
パーツがスライド固定されるようにしました。

展開時用ダボに取り付けたグレーのプラ材(黄色の矢印のところ)が、リヤエンド
パーツのスライドレールから、スポイラーが外れないようにつっかえの役目をし
ているわけです。

グレーのプラ材とスポイラーの接着固定に、0.5mm径の真鍮線を軸打ちしてある
ので、スライド作業時にそうそう外れたりこわれたりする心配もありません。
グレーのパーツは、完成時にリヤ側から、メッシュ越しにすこし見えるので、で
きるたけ目立たないように小さく作ることもポイントです。

なお、このリヤエンドパーツも、サンドペーパーによる整面作業をしつこいほど
行なっています。
さらに、塗装時はセミグロスブラックで仕上げる部分と一体成型になっているの
で、レッド塗装とブラック塗装の境界線は、すべてケガキ針でスジ彫りを施して
います。(白矢印で示したラインなど。)

これはけっこう面倒な作業ですが、わたしはかならずといっていほど徹底して行
なう地味工作のひとつです。こうすることで、塗装仕上げ時、マスキング塗装が
より確実かつ美しく行なえるのと、各々の別パーツ感とメリハリが表現される効
果がでます。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: 1/24 ラ フェラーリ
         日時: 2015年8月7日


ドアストライカーの自作




         



「ストライカー」って、車の整備関係の仕事をされている人でないと、ほとんど
耳にしないパーツ名ではないでしょうか。でも車に乗りこむ際、誰もが目にして
いる、縁の下の力持ち的な大切な部品なのです。

ストライカーは、ドアの開け閉めの際に機能している部品で、ドアが閉まってい
るボティ側にドアを閉じたまま固定するためのフック状の部品です。ハンドル、
ワイパー、タイヤ同様、これが付いていない車は非常に少ないはず。
自動車をお持ちの人は、ぜひ一度あらためてまじまじと見てあげてください。
きっとより愛着がわきますよ、自分の車に。

さて、画像は、小さくてわかりにくくて恐縮なのですが、L字のプラ材と0.3mm
径のステンレス線で自作したストライカー(ライトグレーのやつ)を、実際に所定
の位置に仮組みしたところです。

ちゃんと ラフェラーリ実車のストライカーの形状と位置を確認して作っています。
今回のキットは、ガルウイングがド派手に開くディスプレイモデルなので、ドア
の開口面がとても目立ちます。
それで、このストライカーを用意してみようと思い立ちました。これと、シートベ
ルトがそろえば、かなり視覚的効果がでるでしょう。




         



ボディ側にストライカーを設定したならば、ドア側の断面にも、相手側の加工
が必要になってきます。
当然、ストライカーのフック部分(の高さ)が収まるミゾが、ドア側断面になけ
ればドアがちゃんと閉まらなくなります。

ということで、画像のピンク色矢印で召したところに、そのミゾをミニチゼラ
ーで彫りこみました。
ミゾの角度に注目。実車のラ フェラーリもこうなっています。斜めになってい
るのは、ガルウイングドアが開く角度に関係しているためかと思料されます。
一般的な車のドアなら、水平に開くのでこのミゾの角度も水平です。

それにしても、なんとういうぶ厚いドア。そして複雑な断面形状。これぞスー
パーカーを超えたスーパーカー。
とんがって巻きこんでいる部分の裏側に、ドア開閉のボタンがあります。
いつかこのドアを自ら開けることを夢見ているわたしは知っている。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: 1/24 ラ フェラーリ
         日時: 2015年8月9日


テールエンドパイプの加工




         



マフラーエンドと書きますか、テールカッターと書きますか、排気管の一番後
方の部分です。
最近の高級車両のデザインではここも訴求ポイントとして注目されております。
かくいうラ フェラーリの4本出しのそれらにも、排気出口のパイプ断面をスラ
ントにカットしつつ、その断面肉厚に、小さな孔を一周分ぐるっとレイアウトし
て視覚的情報量とカッコよさを増す試みがなされています。
排気効率的にどうなのか、どのような効果が期待できるのか、ということはわか
りません。

さて、キットのこの部分のパーツ、ホイールと同じランナーに属しておりメッキ
加工が施されております。ホイールのメッキは結構なことですが、このマフラー
エンドについては不要でした。ちと外観的におもちっゃぽくなってしまいます。
実車もこの部分は、落ち着いたフラットアルミカラーなのです。
メッキを剥離しなければなりません。

と、その前にもうひとつ必須の改修工作を。
ご覧のとおり、排気管出口の中心部がふさがっていてなんとも興醒めでございます。
これでは、排気効率が悪いどころか、見栄えも最悪です。ぜひともピンバイスで開
口しましょう。
画像は、ピンバイスで開口するためのセンターだしを、愛用の精密ケガキ針でチョ
ンというかグサッと点穴をあけたところです。




         



はい、マフラーエンドの4パーツを開口しました。
パーツの真中心にきれいな孔をあけるのに、ドリル径を0.5mm、1.0mm、1.5mm、
2.0mm、2.5mm、2.8mmの順で慎重に孔開け作業します。

余談ですが、わたしは仕事で使うので、ピンバイスをこのように何本も持っていて、
チャックにドリル刃を固定してそのまま使っています。
ドリル刃交換を繰り返すとピンバイスの寿命がちぢむのと、作業効率的にこの方が
いいからです。




         



つづいて、メッキを落としました。漂白剤で一発解決。
元のランナー成型色が赤だったことがわかります。他メーカーでもシルバーメッ
キの下地成形色は赤ランナーが意外と多いです。
たまにシンナーでメッキ落としする人がおられますが、慣れていないのなら、シ
ンナーの使用はおすすめできません。

これらのパーツ、先に掲載した中間パイプともう接着組み立てしてしまいたいの
ですが、このキットの場合、ボディリヤエンドパネルとの組み立て都合でそれが
できません。テールカッターの作業はここまで。




        



タイヤパーツのならしをします。なんという、ぶっといタイヤでしょう!
そしてなんという扁平率の薄さ! これ、本当に自動車のタイヤ? なんて思っ
てしまいます。

非常に精密に再現されているタミヤのタイヤパーツ。ただ、どうしてもタイヤ
のトレッドパターンのセンターに、成型上のパーティングライン(のバリ)が出
ていますので、それを落とします。

ほかのトレッドブロックパターンを傷つけないように、マスキングをして、セ
ンターのパターンに走っているバリだけを、#400のサンドペーパーで少しずつ
研磨して落としていきます。
わたしの場合、バリを完全に消すより、バリが目立たなくなった程度で作業を
やめます。
この後、タイヤは、キット完成直前、ホイールをはめるまで、ランナー袋にもど
して、少しでも汚さないように保管です。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: 1/24 ラ フェラーリ
         日時: 2015年8月16日


ハイブリッドエンジンのケーブル工作



        



さあ、いよいよ製作も佳境に入っていきます。
ハイブリッドエンジンのディテールアップです。

12気筒エンジンと直結するミッションのさらにその後方にドッキングしている
モーターとコンデンサーユニット。そしてそれらの補機類と電気ケーブル類。
1/24のカーモデルキットでは、とくに配管配線(ハーネス、ケーブル)系までは
再現されていないので、ここをうまく再現して訴求したいところ。

実車のラ フェラーリの写真資料を参考に、各種ケーブルの太さや色に合う素材
を吟味します。補機類はプラ材やジャンクパーツ、真鍮パイプなどで自作します。




        



ハイブリッドカーならではのバッテリー・コンデンサー経由の電気ケーブルに
ついては、結局0.8mm径のアルミ線で再現することにしました。

この画像のように3本セットで基盤回路のような取り回しになっているので、曲
がりグセの調整固定がしやすいアルミ線がベストです。もちろん実車の仕様準拠
でスタイリングしています。
シャーシ、エンジンとの位置関係と長さの設定が非常にむずかしく、たったこれ
だけ作るのに3時間半かかっています。




        



実際に、ハイブリッドエンジンに取り付けてみたところです。
エンジンの左側はこんな感じです。
この3本のケーブルの左端は、シートの後ろ下位置にあるバッテリーへと連絡
します。アルミ線のケーブルは後で、薄いオレンジ色で塗装します。




         



エンジンの右側はこんな感じです。こちらは、ケーブルの途中で何かの制御機
器を介しています。ここは自作でそれらしく。
この不思議な曲がり方の意味は、つぎの画像を見ていただければ。




        


        



ケーブルを仮組みしたエンジンをシャーシに搭載した状態です。
そう、シャーシのラダーフレームがエンジン周囲に縦横に走っているので、
それを縫うように電気ケーブルをレイアウトしなければならないのです。

それだけでなくて、さらにあの大きなボディリヤカウルや吸気ユニット系パ
ーツとのクリヤランスもぎりぎりなので、それらとも当たらないようにケー
ブルの取り回しを工夫しなければなりません。

でもこの改修工作は、ラ フェラーリのようにエンジンルームがガバっとオー
プンするスーパーカーには実に有効で、絶好の見せ場になるはず。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: 1/24 ラ フェラーリ
         日時: 2015年8月17日


押し出しピン跡の除去



       



下地塗装に入る前に、ここでふたたびパーツの表面処理をしてます。
インジェクション成型のプラモデルときってもきれない泣きどころ。成形時
の金型からランナーを外す際にできる押ピン跡について。

これは、リヤシャーシのアンダーパネルのパーツです。広い面積のパーツな
ので、押しピン跡も盛大に何点もあります。バランスよく金型から押し出し
しなければなりませんから。

モデリングでは、完成時にこれらが見えていると本当に興冷めですので、サ
ンディングペーパーとパテでひとつずつ消して表面処理します。
押ピン跡は、たいてい完成時に目立たない位置にレイアウトされているもの
ですが、このラ フェラーリに関しては、エンジンオープンする都合見えそう
なところは徹底的に処理しておく必要があります。
画像はだいたい3分の2くらい押し出しピン跡の処理が終わったところです。
カーモデルの場合、ほかにもドアの断面やホイールハウスなども要注意です。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: 1/24 ラ フェラーリ
         日時: 2015年8月19日


ウインドウパーツの塗装



         



透明パーツの扱いがカーモデルの作りのにくさと敷居を上げているのは事実だと
思います。カーモデルのウインドゥパーツは、たいていその縁をブラックで枠塗
りするのですが、たしかに面倒。
透明パーツだと失敗がゆるされないし。マスキング塗装ができないと、一発勝負
の筆塗りしかないし。

で、模型メーカーとしては消費者にカーモデルをもっと手に取ってもらえるよう
に、そして完成の喜びを堪能してもらえるように… かどうかは知りませんが、
キットにマスキング塗装用テンプレートシールまで付属するようになりました。
これは本当にありがたい。

早速各ウインドゥパーツの裏側へ貼って塗装の準備を。青いマスキングテープは
ウインドゥパーツ表面に塗装がつかないように所有しているテープを貼りました。




         



エアブラシでセミグロスブラックの塗装をし終えたところです。
付属のマスキングシールをはがして、仕上がりの確認です。いい感じ。
実にコンビニエンス&インスタントですね。ありがたや。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: 1/24 ラ フェラーリ
         日時: 2015年10月20日


1回目の下地塗装



         



独自の配分でメタルプライマーを混合した下地塗料(サフェーサー)で全パーツの1回目の
下地塗装に入ります。

すべてのパーツは一応、成形時のパーティングライン、接着合わせ目線、押し出しピン
跡・ダボ、キズなどはひととおり整面処理してありますが、サフェーサーをコートする
と、見えていなかった、気づいていなかったそうした問題点があらわになります。

それにしてもフルディスプレイモデルだけに、けっこうなパーツ数があります。かつて
のフジミ・エンスージャストシリーズほどではないにせよ。

このほか、ディテールアップ用のメッシュ系エッチングパーツもたくさん控えていま
す。




         



1回目の下地塗装を終えたところです。
わたしは缶スプレーのサフェーサーは一切使いません。コートする下地塗膜の微妙なコ
ントロールができないからです。缶スプレーはエコじゃない、ということもあります。

独自調合のプライマーサフェーサーをエアブラシでこつこつと塗装するので、3時間半く
らいかかりました。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: 1/24 ラ フェラーリ
         日時: 2015年11月27日


下地塗装後の整面処理



         



ここではすこし、製作難易度の高いこのキットを本格的に作ろうという人への参考資料
という意味もこめて、プラサフ塗装後の各パーツにおける表面処理のポイントになりそ
うな部分を取り上げたいと思います。

下地処理に興味がない人は読みとばしてくださいね。

では、まずもっとも大きなリヤカウルパネルから。
下地塗装前にしっかり整面処理していますが、さすがにエアダクト付近はちょっとした
接着合わせ目や磨きキズの残りが見つかります。3次曲面オーバーハングだらけのボディ

デザインなので、無理もないですが。




         



リヤカウルの裏側です。
やはり、パーツを接着したあたりに問題が見つかります。裏側とはいえ、カウルオープ
ンで目立つ箇所なのでていねいに処理します。




         



一体にしたフロントカウルパネルです。これも大きなパーツです。
フロントフードのエア抜け口の断面に、成型上のパーティングラインがガッツリ入って
いますので、この機会にていねいに除去します。

あとは、パネル同士のチリ(継ぎ目)スジボリラインのところをすこし1500番手のサンド
ペーパーで調整しました。




         



ドアパネルです。2次元の画像では伝わりにくいですが、これまたとんでもなく入り組ん
だ複雑かつ立体的な形状をしています。パッと見、普通そうですが・・・↓




         



オーバーハングで隠れたところに、接着合わせ目線がきていたりするので、それらの整
面処理がやっかいです。ツマヨウジにサンディングペーパーを巻いて、こつこつ逆アー
ルの面を表面処理します。




         



ステーがウイングのように伸びているラ フェラーリのドアミラー。
ウイングの根元付近に押し出しピン跡が造形として居座っているので、カットするよう
組み立て説明書で指示されています。ウイングはとにかくシャープかつていねいに。

ミラーボックス部分は、カーモデルのつねとしてたいてい成形時のパーティングライン
やヒケの影響を受けているので、やはりしっかり整面処理します。




         



ルーフパネルの裏側です。(表側はきれいなので割愛します。)
ご覧のとおり、比較的大きなパーツなので、押し出しピン跡が8点。室内を見る時目立つ
ので、ここも処理しておきます。

これだけ深く大きいピン跡だと、1〜2回の下地塗装&表面処理では消えてくれません。




         



シャーシ。
サイドシルは、以前説明したように水平の接着合わせ目線が堂々とでてしまう設計のキ
ットなのですが、予想よりきれいに除去できているようです。しかし、フロントサスペ
ンションホイールハウスにはその名残りでまだ接着合わせ目の段差が若干残っていたの
で、パテも使ってのサンディングで面処理です。




         



広大なリヤアンダーパネルです。所謂ディフューザー一体型ですね。
下地塗装前にしっかり整面したはずの押し出しピン跡ですが、ひとつひとつのピン跡の
面積が大きいと、下地塗装後にちょっとしたアラが見つかりますので、この機会にきれ
いに処理します。




         



これは、リヤタイヤホイールハウスのパーツです。
こちらも内側に大きな押し出しピン跡があります。完成後はなかなか見えない箇所です
が、ここもきれいに処理しておきます。ここも押しピン跡がガッツリなので、3回はサフ
を吹くことになりそうです。




         



エンジンルーム内でドーンと中央に鎮座するエアフィルターユニットです。
矢印のところ。給気入口の内部になんと押し出しピン跡があり、完成後に黒く塗っても
目立ちさそうなのでサンディングペパーで研磨して完全に除去します。

隣のエアフィルターボックス(窒息防止のフィルター前エアタンクかも)のフタ止めに、
見落としていたボルティング×6点ずつ追加しました。グッと見栄えがよくなります。

中央の樹脂ダクト側面は、パーティングラインが残りやすいので、サンドペーパーを二
つ折りにしてていねいに段差を除去します。




         



サスペンション系のナックルアームとスプリング付きダンパーです。
ここらへんはカーモデルの常で、押し出しピン跡(またはダボピン)やパーティングライ
ンが残酷なレイアウトで来てしまうものなので、こつこつていねいに面処理します。わ
たしはクルマのサスペンション構造が好きなので基本的に楽しい作業です。




         



室内関係では、このパーツがヤバイです。
センターコンソールの中央からニョキっと生え出た3連ボタンスイッチのタワー。ラ フ
ェラーリ室内デザインの特徴のひとつにもなっている奇抜なデザイン機能のパーツです
か、このタワーの側面に堂々と押し出しピン跡があります。

こんなに目立つ押し出しピン跡をつけるくらいなら、タワーパーツの頂点にもランナー
ゲートを付ければ金型抜きにピン不要となるような気がしないでもないのです
が・・・。

とにかく、繊細な造形のパーツなので、柔らかいラッカーパテで穴をふさぎつつ、ほか
のボタンディテールを傷つけないように慎重にサンディングペーパーをあてて整面しま
した。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: 1/24 ラ フェラーリ
         日時: 2015年12月16日


下地塗装後の整面処理 つづき



         



ここしばらく、サンディングペーパーとサフェーサーコートによる表面処理を何回か繰
り返しています。この画像で3次整面作業の段階くらいです。

まだまだだいぶかかりそうに見えますが、作業当事者としてはもうここまで来たらしめ
たもの、という印象です。

さあ、各パーツの表面(整面)処理と下地塗装が終われば、つぎから後半戦。上塗り塗
装、カーボンデカール貼りへと進行していきます。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: 1/24 ラ フェラーリ
         日時: 2016年1月2日


ボディの中塗り



         



あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
1/24 ラ フェラーリ、ふつうのカーモデルの倍は作るのが難しいため、とてもゆっくり
作業進行していますが、いよいよ上塗り塗装のプロセスへと入ります。

まずは、ボディカラー(スーパーイタリアンレッド)塗装の準備として、中塗りのピュア
ホワイトを塗装しました。ホワイトの中塗りによって、レッド本来の発色をひきだしま
す。

最近はピンク色のサフェーサーなど販売されていますが、ちゃんとしたカラーごとの発
色と中塗りの知識さえあれば必要ありません。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: 1/24 ラ フェラーリ
         日時: 2016年1月4日


ボディの上塗り



         



中塗りしたボディにスーパーイタリアンレッドを塗装中です。まず1回目のコート。塗り
終わりには、この朱色から深みのある美しいイタリアンレッドになります。

塗膜にゴミ・ブツなど一切つかないよう、また塗り肌が美しくなるようエアブラシをコ
ントロールしてていねいにコートします。

赤色のコート回数は各パーツとも3コートと決めておきます。これでパーツごとに赤色の
濃さがマチマチになることはありません。

書き忘れていましたが、下地塗装のあたりから、作業場には先に掃除機をかけ、身につ
けている衣服も掃除用具のコロコロでチリ・ホコリをできるだけ取っておくと塗装品質
が上がります。




        



ほかのパーツもどんどん上塗りへ。
ボディパネル以外のほとんどのパーツは、いったんブラックで真っ黒にしてしまいま
す。エンジンなどフラットアルミで塗装するパーツも中塗りにブラックをコートしてお
くと、塗装地におけるシルバーのメタリック粒子の並びのコントロールならびに高輝感
がちがってきます。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: 1/24 ラ フェラーリ
         日時: 2016年2月20日


マスキング(養生作業)



         



小物から大物まで、カーモデルにつきもののマスキングによるエアブラシ塗装作業のス
タートです。

画像左下の2つのバッテリーは、最初に黄色を塗ってそこを青いマスキングテープで養生
しています。ブラックを塗装し、またマスキングしてシルバーを塗ります。

画像上のはエキゾースト中間パイプと連結したサイレンサーです。右下はリヤホイール
ハウス上に組み付ける何かの補機類。先にシルバーで塗装してあり、これから部分的に
セミグロスブラックで塗装します。




         



画像左はヘッドライトユニットです。先に高輝度シルバーを塗装し、底面やLED目玉プ
ロジェクターの周囲(人間でたとえるとアイラインのような部分)だけをマスキングして
います。入り組んだデザインなので、カッティングマスキングの技術が必要です。

こういう箇所が、このキットの製作難易度を極端に上げているとも感じます。メッキ調
メタリックシールでも付属していれば、万人諸手を挙げて喜ぶと思うのですが。(ただ、
それだと、もやは模型作りではないのかも。)

画像右は、自作したハイブリッドのパワーケーブルと一体化した補機類です。先にケー
ブルのシャーベットオレンジを塗装してあり、これから補機類のフラットアルミカラー
を塗装します。




         



ご覧のとおり、足回り系です。フロントとリヤのダンパーサスキットとディスクブレー
キのアッセンブリー。

今回はどちらも4色を使って塗り分けるので、3回はマスキング塗装を繰り返すことにな
ります。カーモデルにおいてここらへんのパーツは、精密に仕上げれば仕上げるほど全
体の完成度に貢献するはず。




         



シャーシです。いったんブラックで塗装してあります。これから、エンジンルームの遮
熱板(車内にエンジン熱を伝えなくする役目のもの)、サスペンションアーム類をシルバ
ー系で塗り分けます。これだけ入り組んでいると、さすがにマスキング作業は大変で
す。マスキングテープ外すのも時間がかかりそうです。

というか、なんというマスキングテープの無駄遣い。海より深く反省。




         



車内ダッシュボードのパーツです。最近のダッシュボード・インパネのデザインにあり
がちな上下セパレートカラー。最初に下半分のレザーレッドをグラデーション塗装し、
マスキング。

つぎに丸いエアダクトなどをシルバー系に塗装し、またマスキングまでしたところで
す。これからブラックを塗装します。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: 1/24 ラ フェラーリ
         日時: 2016年2月26日


塗装できてきた小物類



         



すこしずつ、小物パーツの上塗りができあがりつつあります。
車内のセミバケットシート、ABC各ペダル、ハンドル、センターコンソールのタワー。
シートはレザーレッドのグラデーション塗装ですが、まだ半ツヤ消しのトップコート前
です。黒いラインは、息を止めて面相筆で丁寧に描き込みます。

ハンドルはスイッチディテールの赤やブルグレー、プレートのシルバーを塗っただけ。
まだまだ塗装を繰り返します。跳ね馬マークのデカールは最後の方で貼ります。




         



床下のバッテリー。黄色が目を引きますね。
エンジンヘッドカバーはテスタロッサ(赤頭)。まだツヤ消しトップコート前です。
ほかはエキゾーストパイプ、リヤランプ?など。




         



足回り系です。フロントとリヤのサスペンションキットとディスクブレーキです。
ディスクブレーキは径が大きいです。
塗り分けをけっこう工夫しました。それぞれシルバー系だけでも3色使っています。
ブライトシルバー、ガンメタリックシルバー、チタンゴールドシルバーなど。
ブレーキユニットはこの後、Ferrariのデカールを貼ります。もはやbremboではありま
せん。ブレーキ本体の隙間からにローターがチラ見しているのが素敵です。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: 1/24 ラ フェラーリ
         日時: 2016年4月3日


ボディブラック部分のマスキング塗装



         



補機類、車内パーツ類の塗装がひと段落したので、ふたたびホディの塗装へ。
イタリアンレッドを塗装しておいた各ボディパネルに、今度は部分的にブラックをマス
キング塗装します。またまたマスキングテープの大量使用ですね。




         



各ボディパネルにブラックをマスキング塗装し終えたところです。ようやくカーモデル
らしくなってきました?

細心の注意を払って養生作業したので、とくにブラックのはみ出しもなく、きれいにマ
スキング塗装できたようです。

これらの黒い部分にはこれから、オプションで購入したタミヤ純製カーボン調デカール
を延々と貼っていきます。なにせラ フェラーリはドライカーボンの集合体ですから。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: 1/24 ラ フェラーリ
         日時: 2016年4月10日


カーボンデカールの貼り作業



         



別売りオプション品のカーボンデカールの貼り作業に入ります。
ごていねいになんと120枚くらいあるので、デカールの切り出し作業も含めると、ひと
晩徹夜しても全部は貼れません。

とくにほとんどのデカールが、ラ フェラーリの曲面を多用したボディに追従して貼るこ
とになるため本当に大変そう。つくづく製作ハードルの高いカーモデルですね。

また、いっしょにキット付属の跳ね馬マークやFerrariロゴなどのデカールも貼ります。
こちらは簡単。




         



ほぼすべてのデカールを貼り終えました。
やはりカーボンデカール貼りは曲面貼りが大変で時間がかかりました。枚数も多いので
時間をかけてひとつひとつていねいに貼っていくしかありません。

デカールの切り出しで余白の透明ニス部分をきれいにカットさえすれば、割と形状とサ
イズはあっているのが救いの種です。




         



難易度の高い部位の例としては、このエンジンルームのエアフィルターボックスなど。
アクロバティックに、カーボンデカールを丸く変形させて貼っていかなければなりませ
ん。

デカール貼り作業用ツールのマークセッターとマークソフターは必須です。マークソフ
ターを使用する都合上、あんまりノロノロやっているとデカールが傷むのでテキパキや
らざるを得ないのですが。

デカールの品質は、扱いやすいカルトグラフ製ではなく、いつもの薄いタミヤ製のデカ
ールなので作業中の破れに細心の注意が必要です。

貼り終わると、カーボン模様は見応えがあって楽しいものです。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: 1/24 ラ フェラーリ
         日時: 2016年4月16日


クリヤーコーティング



         



ラ フェラーリのボディパネル、カーボンなど各種デカールを貼ったところにクリヤーコ
ートを施しました。

ボディパネルのトップコートは4コートしています。かなりテロテロになって自分でうっ
とり?です。

最初のクリヤーコートは、デカールを傷めないようソフトにバラ薄吹きから。
1コートから4コートまでのプロセスで、それぞれ充分にクリヤー塗膜の乾燥時間をお
き、その都度、塗装表面にちょっとしたブツなどが見つかれば、2000番手のサンドペー
パーで研磨、除去しつつ、美しいトップコートへと仕上げていきます。

これでもまだクリヤー塗膜は完全には乾燥しきっていないので、このあと1週間くらい放
置してから、最終的な塗装表面チェックとコンパウンド磨きをします。




         



カーボンデカールを貼ったところのクリヤーコート状態のアップ。
これはリヤエンドカウルです。なかなかいい感じです。




         



内装関係のカーボンデカール・クリヤーコーティングの例。
貼り作業に苦労した甲斐あって、雰囲気抜群でございます。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: 1/24 ラ フェラーリ
         日時: 2016年4月17日


エッチングメッシュパーツの塗装



         



もうひとつの別売りオプション品のエッチングパーツの塗装に入ります。
La Ferrariのロゴプレート以外、ほぼ車体各部位のメッシュ置き換え用の品です。
メタルパーツなので塗装前に、800番手くらいサンディングペーパーでしっかり足付け
し、先にメタルプライマーをコートし、さらにサフェーサーを下地塗装してから、ブラ
ックを塗装します。その後にツヤ消しクリヤーでセミグロス仕上げにします。




         



エッチングのメッシュ類を塗装し終えた状態です。
もう雨が降ってまた晴れとなるごとに初夏の気温なので、シンナーはスローでいいくら
い速く乾きます。お出かけにも模型作りにもよい季節。

と書いても裏面の塗装がまだなので、各々を台シートからペリッとはがし、上述と同じ
工程を繰り返したら出来上がりとなります。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: 1/24 ラ フェラーリ
         日時: 2016年4月20日


最後?のマスキング塗装



         



ほぼほぼ最後のマスキング塗装です。
たくさんあるブラックの艶消し仕上げのところ、車内レザー貼り部分の半艶仕上げ、エ
ンジンルーム補機類などこまかなシルバー塗装のところなど。




         



リヤカウルなどボディパネルの裏側は、ツヤ消しブラックをエアブラシを低圧低風量設
定(LVLP)でこつこつ塗装します。

エアブラシ塗装の前、このようにあたりで筆塗りして塗膜の隠ぺい性をよくしておきま
す。(この画像の状態)

ただしこのキットの場合、この後の工程の組み付けで、エッチング・ハニカムメッシュ
をダクト系に接着してからも、再度ツヤ消しブラックをエアブラシ塗装する必要があり
ます。(わずかな瞬間接着剤の硬化・白化跡を隠すため。)



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: 1/24 ラ フェラーリ
         日時: 2016年4月24日


磨き仕上げとワックスがけ



         



いよいよボディカウルやルーフなどの砥ぎ&磨き作業を施しました。
ラ フェラーリは異様に曲面とエッジが融合しているボディデザインなので、通常の
1500〜2000番手サンドペーパーによる砥ぎ出し詐欺用は最低限にします。こうしない
と、パーツのエッジの塗装をはがしてしまうトラブルが、高い確率で起きることが、経
験上予想されるので。

今回は、コンパウンドメインで3000番手→7500番手→9800番手という工程で磨きフィ
ニッシュしました。パネルのどこかしこも入り組んだデザインのため、とにかく磨き作
業しづらいという。

なおこの機会に、ダークグレーでチリ(パネル同士の隙間)へのスミイレも行なっていま
す。




         



組み立て作業におけるこまかなコーナーランプやオーナメントなどの部品を取り付ける
前に、ボディパネルにワクシング(ワックスコーティング)をしておきます。

ワックスがけはカラーモデル製作においてなかなか楽しいプロセスですね。
ちなみに、モデリング用ワックスもタミヤ製品を使用。(笑) テロテロ仕上げのテロリ
ストです。(イミフ



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: 1/24 ラ フェラーリ
         日時: 2016年5月1日


最終組み立てへ



         



さあ、塗装仕上げを済ませた各パーツをどんどん組み立てていきます。
ミスが許されない作業なので、ちゃんとキットの組み立て説明書通りに進行してシャー
シから。

緊張しつつ、リヤモノコックフレームに大きな12気筒ハイブリッドエンジンを搭載。
テスタロッサ仕様のヘンジンヘッドや、自作したハイブリッド電気ケーブルの取り回し
の様子、リヤサスペンションは、完全に組み立ててしまうと見れなくなるので、今のう
ちにパシャリ。




         



シャーシのフロント側から車内前半の部分。
この角度では見えにくいですが、フロントラジエターのOUT側にエッチングパーツの仕
切り板を実装して雰囲気抜群です。

フロントサスペンションも往年のダブルウィッシュボーンのまんま。
車内はじつは一番カーボンデカールの貼り点数が多い部位です。
フットペタル、スピードブレイクペダル、アクセラレイターペダルにあけられた穴がピ
ュアスポーツカーらしさを演出。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: 1/24 ラ フェラーリ
         日時: 2016年5月5日


組み上がり



         
         


ほぼ組み上がったラ フェラーリのシャーシです。
レーシングカーそのもの。なんだかこのまま走れそうですね。
この後、ボディパネル類のパーツを組み付けていけば完成なのですが、完成ギャラリー
ページ用の本番撮影まではこのままです。ボディパネルを接着してしまうと、シャーシ
と内部の撮影ができないので。



         



シャーシのリヤサイドはこんな感じです。
カーボンデカールの貼り込みが大変です。



         



シャーシの底面はこんな感じにしました。
ハイブリッドバッテリーのメンテナンスカバーは、完成後もきれいなバッテリーが見ら
れるように透明パーツのままにしました。

たたし、四隅などの接着ポイントのところは接着跡が透明パーツの内部に見えてしまう
ので、部分的にシャーシカラーのフラットブラックをマスキング塗装しています。

それにしてもすごいフラッシュサーフェスなシャーシアンダーです。



         



各ボディパーツも、ヘッドライトユニットやウインドウ類、サイドミラー、エッチング
製ハニカムメッシュなど慎重に接着固定していきフィニッシュ。本番撮影前の組み付け
待ち状態です。

それにしても、今更ながらとても先進的でカッコいいデザイン。そして大きい(広い)。
シャーシへの取り付けがいまからわくわくします。

このラ フェラーリのスーパーキット、製作着手したのはもう昨年の夏のこと。このまま
もう完成しないのでは…とか、いつになったら完成するのだろう…と、何度か自問自答
するぐらいすごい工数のかかるキットでした。

なんとか完成にこぎつけることができました。よかった。

キット自体は、なるだけ組み立てやすいように設計されている優秀なキットですが、ラ
フェラーリの複雑怪奇にして難解な構造や意匠性はその上をいく、ということでしょう
か。それこそがこのラ フェラーリの大きな魅力なのでしょうが。

製作レポートはこれで終わりです。次回、完成ギャラリーをお楽しみに。



               投稿者: K                                    No コメント