IIIKのモデラー三昧なフロク

  製作した模型のレポートです。
  このページは、『サーキットの狼』に登場する架空のフェラーリ、ディノレーシングスペシャルの
  1/24スケール模型を取り上げています。







         テーマ: ディノレーシングスペシャル
         日時: 2014年7月5日


1/24 フェラーリ・ディノ レーシングスペシャル完成ギャラリー































                 ・ここから下は、製作レポートです・・



         テーマ: ディノレーシングスペシャル
         日時: 2014年3月3日


念願のディノRSのニューキットを入手!?



         




フジミから満を持して発売された「ヤタベレーシングスペシャル改」をついに入手しました。
…発売からだいぶ経ってしまいましたが。
恐らく版権都合などで『サーキットの狼』連載当時の「フェラーリ・ディノレーシングスペシ
ャル」という製品名にはなっていませんが、このボックスアートのタッチはまさしく敬愛する池
沢さとし先生のそれであり、掲載されているマシンもそのものです。ただただ感動でジーン
となってしまいます。

…でここからは、巷間でファンの皆さまがお怒りの通りの展開ですね。

フジミの既製品「フェラーリディノ206コンペティツィオーネ」のキットに、ディノRSのフロントチ

ンスポイラーとリヤウイング、リヤエンジンフード、車内のパーツと専用デカールなどを付属し

た適当なキット… あぁ。


フロントの印象が、リヤボディのボリュームが、ホイールがちがう、といろいろおかしい。
たしかにディノコンペティツィオーネはディノRSのデザイン元ネタではありますが、ボディ形状
からして実はかなりちがいます。
これは、ディノコンペが美しくもどこかかわいらしさとコンパクトさを感じさせる意匠性なのに
対して、ディノRSは池沢先生の手によって1976〜1977当時のいかなるスーパーカーにも
負けないぐらいカッコよく(低くかまえた野獣のような雰囲気)アレンジされているからです。

さらに書くなら今回のこのキット、製品名がヤタベレーシングスペシャル「改」となっている点
がポイントです。
近年ワンオフで製作され、2013年5月に筑波サーキットにおいてデモ走行が披露された実
車ヤタベレーシングスペシャルの形状やディテールを参考にしてキット化されているような印
象も散見されます。エンジンフードパーツなどがその証左で、V8エンジンのキャブ部分が露
出していたりします。

もともとどういう意図で製品化されたキットなのでしょう?
思うに、フジミのこのキットを開発した担当の人も、こんな形で発売したくはなかったのでは?
とも考えてしまいます。ちゃんとディノRS専用のボディパーツ新金型で製品化したかったので
は、と。だって、これだけの大物アイテム製品化のチャンスですから。でも、フェラーリとの版権
のことをはじめ、企業には予算や販売計画などいろいろありますから、ここではなんとも言えま
せん。
それにできのいいミニカー全盛の今、カープラモの立場がどんどんやばくなっているので模型メ
ーカーを応援しなきゃ、ですね。



1976〜1977版ディノRSに改造しよう!

さて、私が作りたいのは往年のスーパーカーブームのころ、瀬戸内海の流石島レースで奮
闘した、風吹裕矢が駆るディノレーシングスペシャルにほかなりません。
あの幻の多角形コーナリングができる憧れのドリームマシン。

ということで、ここは謙虚にキット化してくれたフジミさんに感謝しつつ、このキットを改造して、
子供のころステアリングを握ることを夢みたイメージのディノRSを製作することにしました。
昔はニットーのディノRSの1/28スケールのモータライズキットを何個も作って、近所のちびっこ
小学生が集まって車が通らない直線道路で走らせるレースを毎週のようにやっていました。
このころは、まさか創作上のこのマシンが自分がしるクルマの中でもっとも美しいボディラインを
もつ個体でありつづけるとは、夢にも思っていませんでした。

かくして、長い製作レポートの始まりとなります。久しぶりにこのディノRSの造形美に触れるの
でワクワクします。完成するの、きっと大変なんだろうな… 
せっかくキットを買ったのでがんばります。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: ディノレーシングスペシャル
         日時: 2014年3月3日


ボディ製作編 その1 ボディカット



         



キットのボディ(車体)パーツです。
残念ながら、元となったキット「ディノ206コンペティツィオーネ」形状のままのパーツです。
これ自体は、ディノコンペの特徴をよくとらえ一体成型でよくできています。パーティングラ
インも目立たないし、成型状態もGOOD。コックピットのビラーが垂直でなく、根元にいく
ほど前に倒れているあたりはさすがの造形です。

一方で、サイドドア上辺のラインが、フロントウインドウ底辺のラウンドしたラインの延長曲
線とならず、直線的に設計されている点は、ピニンファリーナの造形意図をくみとっておら
ずマイナスです。(ん!? 話がそれてしまいました。)




         



ボディパーツをサイドからみたところです。
フロントオーバーハングの先端の高さ位置はディノ246GTと同じような感じです。
ディノコンペはこれで正解なのですが、ディノRSではノーズが地面寄りにグッと低くなりレー
シーな雰囲気になっています。
下手なたとえですが、横から見たディノコンペのノーズは鳥のクチバシ。ディノRSはチリトリ
といったところでしょうか。
このままチンスポイラーをとりつけても、どうにもサマにならないので画像の赤線で示した位
置でパーツを切断し、ノーズ下辺がサイドボディの下辺と同じ高さになるところまで下ろして
再接着します。

また、リヤホイールアーチ手前の位置でもカットします。(赤線のところ)
こちらは、リヤボディのボリュームアップ、長さを延長するためです。ディノコンペに対してディノ
RSのリヤボディが長く、何やら色っぽいラインになっているためです。これはホイールベースが
長くなる加工でもあるため、シャーシパーツの方もあわせて延長工作が必要になります。




         



エンジンフードのパーツです。
これは「ヤタベレーシングスペシャル改」専用パーツです。
弓状に湾曲したリヤウインドウの美しさはディノ一族のそれですね。トヨタMR2(二代目)
で真似されたりしてました。
このパーツ、フード天面のダクト群の位置・サイズなど、イメージ通りでGOODですが、V8
エンジンのファンネルらしき造形がいただけません。ここらへんは、2013年製の実車ワンオ
フ製作のヤタベレーシングスペシャルの構造の何らかの影響を受けていると思料されます。
とはいえ、造形美としては無粋な要素になるのでカットします。
そして、先のボディパーツにおけるリヤフェンダーの延長工作にともない、このエンジンフード
パーツも赤線の位置でカットして延長工作を施します。





         



モデリングソーで大胆に(慎重に?)カットしたボディパーツです。
もう後にはもどれません。(笑)




         



同じく、キャブディテールともどもカットしたエンジンフードパーツです。
これから、ボディパーツの接合作業へとかかっていきます。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: ディノレーシングスペシャル
         日時: 2014年3月9日


ボディ製作編 その2 ボディ接合



         



前回、カット加工したボディとエンジンフードのパーツを理想とする位置で接合しなおした
状態です。
試行錯誤を重ねながら補強と造形を一度に行なうため、ここまでくるのに相当の手間と
時間を費やしています。グラマラスな女性的で流れるようなラインをもつ車なので、センス
的にも技術的にもハードルが高いです。
とくにフロントのノーズを下げるのは苦労しました。
リヤボディ(ホイールベース)の延長は4.5mmとしました。




         



造形の微調整と接合ラインの凹凸具合の判断をみるために、パテを盛っては削り、盛っ
ては削りをくりかえします。プラサフ(下地塗料)を吹く前に、できるかぎり小傷、ス穴、ヒビ、
カケなどはなくすように時間をかけます。
接合部に使っているメインのパテは、シアノアクリレート系(瞬間接着剤系)です。これだと
乾燥硬化した後、プラパーツと硬度が近いので整形がしやすく、また完成後のヒケがもっ
とも抑えられます。
一般的によく使われているラッカーパテやポリパテは、わたしはパテとしての役割はあてにし
ていません。完成後のヒケの原因にもなるので重要な部位には使用しません。




         



フロントフェンダーをカット、ならびに再接合加工したことにより、ホイールアーチの形状や
サイズも変化してしまいました。
このようにホイールアーチ断面に薄いプラ板を貼って、ホイールアーチの輪郭を整えます。
タイヤがつくととても目立つ部位なので時間をかけてじっくり修正します。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: ディノレーシングスペシャル
         日時: 2014年3月16日


ボディ製作編 その3 フューエルリッド?



         



フロントフェンダー天面後方にある熱抜きダクトのディテールです。
元ネタのディノ206コンペティツィオーネはこれが左右にあって正解ですが、ディノレーシング
スペシャルでは左側のみが正解です。
ディノRSの右側は、フューエルリッド(フタ?)のようなディテールになっています。
熱抜きダクトの部分を硬いパテで埋めて、フューエルリッドの形に切りだしたプラ板を仮置き
し、その輪郭にそってケガキツールでリッド風のスジ彫りをします。




         



フューエルリッド風のスジ彫りを終えたところです。
硬めに調整したシアノアクリレート系パテの下地なので、割ときれいにスジ彫りすることが
できました。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: ディノレーシングスペシャル
         日時: 2014年3月23日


ボディ製作編 その4 ヘッドライト



         



クルマの顔というか目にあたる部分、ヘッドライトについて。人でいえば顔の目にあたるとこ
ろなので、とてもこだわりたい部分ですね。
ここもディノコンペとディノRSでは、丸型二灯式で似ているようで異なる部位です。
ポイントは丸型二灯のレイアウトです。
ディノコンペは、このようにツリ目の角度が35度くらいで穏やかなヨコ目です。
一方、ディノRSは『サーキットの狼』JCコミックス初出の第9巻の頃は、似たような描かれ方
でしたが、流石島レースが始まり連載の回を追うにつれ、ツリ目の角度がきつくなり、タテ目
方向へと移行していきます。
池沢先生ならびにアシスタントの人がディノRSを描きなれていくうちに、よりかっこいいディノ
RSのイメージ構築としてこうなっていったのだと考えられます。
このころの連載は元来の劇画調に加え、アメリカンコミックスの光と影タッチを多用したリアル
でスピード感あふれる描写の連続で、ノリにノった絶好調の誌面だったのをよく覚えています。

また、ディノコンペには、ヘッドライトにウインカーの小灯も並んでいます。(青い矢印のところ)
ディノRSにこれはないのでカットします。




         



ヘッドライト並び替えの実験です。
むかって左側は、ディノコンペのキットのままのヘッドライト。35度くらい?
右側がディノRSイメージのツリ目です。45度ちょいといったところ。実際、流石島レース
中盤以降のディノRSはさらにツリ目に描かれているものもあります。
あまりタテ目にすると、フェラーリ412Pのイメージに近くなってしまうから、ほどほどに。





         



ヘッドライト奥の壁面をくりぬき、理想の角度のヘッドライト穴を配置して作ったプラ板を
ボディパーツの裏側から貼り付けたところです。
特徴的なヘッドライト部位全体のくぼみ造形から造り直す方法もあると思いますが、今
回はこれでディノRSらしさを追求するねらいです。
なお、ヘッドライト奥壁の裏側はすぐホイールインナーです。ということで、今回はヘッドライ
トのLED電飾はパス。残念。

「くっ… ライトをつぶしちまうとはバカな1?」裕矢(笑)



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: ディノレーシングスペシャル
         日時: 2014年3月30日


ボディ製作編 その5 リヤウイングステー



         



今日は、またまた個人的にこだわりたい部位です。
それは、リヤウイングの「ステー」です。こんなところにこだわるのは私だけかも。(笑) 
でも、ディノRS本来の美しさを表現するためには、欠かせない部位と考えています。

この画像の通り、リヤウイングステーのパーツは、エンジンフード左右からそびえ立って
いるフィン列の最後に、とってつけたような印象の別パーツを取り付けます。実車なら
これが当たり前の構造となり正解なのですが。
ディノRSはちがうのです! エンジンフード横のフィン列のラインから連続してつながり、そ
のまま起き上がるようにウイングステーとして存在しています。
つまりステー単体パーツではなく、FRPボディと一体化した部分なのです。連載中の
ディノRSのリヤウイングステー部分は、いつもそのようにボディラインの流れのまま描か
れていました。だからディノRSは美しいのでしょう。




         



述の説明を、実際に表現した状態です。
当該ステーのパーツを、設定より1.5mm後ろにずらして接着し、周囲の接着線をパテ
で埋め、ボディパーツとツライチの流れるライン的表現にしました。
こうでなくてはディノRSではありません。こういうディテール修正の工作は楽しいですね。

ボディ関係の改修はこれでいったん終わり。つぎからは、シャーシのほうをさわります。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: ディノレーシングスペシャル
         日時: 2014年4月7日


シャーシ製作編 その1 ボディとの干渉問題



         



上物のボディパーツの改造工作がひと段落したので、シャーシの工作に移ります。
これがキットのままのシャーシパーツです。所謂、板シャーシと呼ばれるカーモデル独特
のものです。造形はシンプルですが、設計精度が高くボディパーツとのマッチングも申し
分ありません。

ところが、今回のようなスーパーカーにありがちなサイドボディがまわりこんだデザインのボ
ディパーツの場合、大問題があります。
シャーシパーツのでっぱったホイールハウス(×4個所)の部分が、ボディパーツと合体させ
る際、ひどく干渉するのです。したがって、ボディパーツをたわませ、サイド部分などを指で
強引にひろげながらシャーシを無理やりはめ込むことになります。

…するとどうなるか。仮組みならOKでも、塗装し完成してウインドウパーツやサイドミラー
や細かなパーツを取り付けた状態のボディパーツをたわませると、かなりの確率で何らか
のアクシデントを誘発します。(汗) パーツが取れたり割れたり。これが、カーモデルのむ
ずかしさでもあり落とし穴です。
さあ、この問題は策を講じて回避しなければなりません。




         



上記の問題の解決策を施したのが、この画像です。
ボディパーツと合体する際に干渉するホイールハウスの部分を、4箇所ともざっくりカッ
トしました。
これで、スムーズにボディパーツと合体できます。ただし、このままだと完成後、タイヤ
とボディの隙間から、ホイールハウスのさらに奥がスカスカと見えてしまうことになります。

これをカバーするために、ボディとシャーシ合体後、ホイールハウス部分にはめ込むホ
イールハウスインナーシュラウドのパーツを4つ作ります。
画像に白く映っているのがそれで、シュラウドのパーツをプラ板で切り出すための型紙
です。シュラウドの工作は、また次回に。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: ディノレーシングスペシャル
         日時: 2014年4月7日


シャーシ製作編 その2 ホイールハウスシュラウド



         



前回のつづきで、ホイールハウスシュラウドのパーツを0.3mm厚プラ板で切り出しま
した。
シュラウドの形状は、車種、改造のしかた、左右でじつに様々になります。紙で何パ
ターンも作り、試行錯誤で完成形を追求していきます。服飾でたとえると、立体裁断
みたいな考え方が必要です。
最後の方は、0.1mm単位で、ボディパーツとすり合わせながら、プラ板の断面をサンド
ペーパーで削ってフィッティングの微調整していきます。
私はこの地道なすり合わせの工作がなぜか好きで夢中になってしまいます。


なお、シャーシパーツ自体は画像の通り、センターでいったんカットして4.5mmの延長
工作をしています。(白く見える部分)
その後、レーシングカーのシャーシアンダーらしく、簡単ですがラダー風のディテールをプ
ララインで追加しています。フロント部分も、ボディ側のノーズを下げた分、下方向へ降
ろす工作と補強をしています。
ここは改造したボディパーツとのかね合いがあるので結構むずかしい作業です。




         



切り出したシュラウドをセットした状態です。
シュラウドパーツを半円に丸めて、ボディとシャーシのホイールハウスの隙間にはめ込ん
だだけです。ボディとシャーシが「つっかえ」になるため、外れません。したがって、実際の
完成時の組み立ての際も接着の必要がありません。
また、シュラウドパーツの反発力を利用して、ホイールハウスに密着するためホイールア
ーチからはみ出ることもありません。

そのボディとシャーシにぴったりのシュラウドを作ればこういうことができます。
私オリジナルの技術ですが、これができるようになるまで結構かかりました。一朝一夕で
はできません。ランチャストラトスのように円盤形のボディデザインをもつカーモデルを何体
か作ればコツがつかめます。




         



セットしたシュラウドのようすです。
フロントホイールハウス。いい感じです。仮組み調整が大切です。




         



セットしたシュラウドのようすです。
リヤホイールハウス。こちらもいい感じです。接着しないで済むパーツというのが利点です。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: ディノレーシングスペシャル
         日時: 2014年4月22日


シャーシ製作編 その3 マフラーカッター



         



このキットは、マフラーの仕様についても苦言を呈さなければなりません。
ディノ206コンペティツィオーネのマフラーパーツのままなのです。4本だしなのはいいの
ですが、ディノコンペはレイアウトが独特で画像のように斜めに並んでいます。
一方、ディノレーシングスペシャルは、当時のスーパーカーの王道のそれで、並列(水
平)の4本だしなのです。
いささか乱暴な書き方ですが、デイトナやカウンタックと同じですね。




         



これが、キットのエキゾースト系統のパーツ構成。もちろんディノコンペそのままの状態です。
6気筒仕様のエキパイ部分は目立たないので今回はいいとして(ディノRSは、フェラーリ
308のエンジンを搭載しているため本当はV型8気筒です。)、問題はテールカッターパーツ
の付け根となるサイレンサーの部分。ごていねいにこちらから段付き形状(階段型)の一体
成型になっています。
ここから形状修正しないと、目的とする並列4本だしマフラー仕様にはなってくれません。




         



階段型サイレンサーのパーツをいったん分断し平坦な形に接続し、パテで表面処理。
触媒?からのミドルパイプの取り回しも連続するように加工調整したパーツ群です。
シャシーとボディパーツとの位置のかね合いがあるため、何度か仮組み調整して形と
テープパイプの角度を決めています。




         



改造後のエキゾースト系統のパーツをボディ&シャーシに取り付けてみたところです。
上下逆さまで見にくいですが、いい感じ。
テールカッターの出口は、斜めカット仕様に変更しました。パイプの薄さをリアルに整
え、当時流行の筒全体が若干上を向いているスタイルにしました。当然、排気口の
部分はピンバイスで精密にくりぬき直し、内部で一段パイプ径が細くなっているような
構造を再現しています。

なお、左右マフラー構成パーツの間にある、6本の楕円スリットの入った謎のアンダー
カバー風のシャーシパーツはディノコンペの造形のままですが、ここは作品中のディノRS
にもしっかり描かれている部分なのでこのままでOKです。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: ディノレーシングスペシャル
         日時: 2014年5月3日


コックピット製作編 その1 バスタブ車内



         



車内(コックピット)台座パーツ。
1/24スケールクラスのカーモデル定番のバスタブタイプです。
板シャーシに載せボディパーツにセットすると、ドアとリヤウインドウパネルとの隙間がひど
く目立つので、隙間埋めの部分をプラ板で追加しました。白く見えている部分がそうです。




         



改修した車内パスタブパーツをボディにセットした状態。
ドアとの隙間埋めの効果はこんな感じ。というか、これがないとスカスカすぎて見る
にたえません。




         



リヤウインドウパネルは独特の構造をしており、隙間埋めのパーツの形状も何度か
仮組みして調整しています。
ここらへんは、実車のディノコンペがどのようなデザイン処理になっているのか気になり
ますが想像で。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: ディノレーシングスペシャル
         日時: 2014年5月5日


コックピット製作編 その2 ステアリング



         



黒いパーツがディノコンペ用のステアリング。
白いパーツがヤタベRS改用としてキットに付属するもの。どうみても70年代のもので
はなく、90年以降のデザインのハンドルに見えます。これからもわかる
通り、このキットは2013年完成のワンオフ実車モデルのヤタベレーシングスペシャルを
参考にしている印象です。

で、今回の製作で使用するのは、当時風の黒いパーツの方です。
実際のところ、ディノRSのステアリングについては正解イメージがあります。
流石島レースフィナーレとなるJCコミックス第17巻の表2面見返しに、ディノRSのコック
ピットに収まる風吹裕矢とステアリング、メーターナセルがバッチリ描かれているピンナッ
プコマが掲載されています。

このコマ絵によると、ディノRSのステアリングは、ディノ246GTタイプと同じようです。メー
ターナセルも同じく。もともとディノRSは、公道グランプリの結末で亡くなった沖田にかわ
って裕矢が譲りうけたディノ246GTをベースに若松エンジニア・リングで大改造したもの
なので、これで正解です。

ただしこのコマ絵では、ステアリングセンターのマークは「Dino」ではなく、フェラーリの跳ね
馬(プランシングホース)が描かれています、なぜか。




         



黒いステアリングパーツを、ディノ246GTのステアリング風にするため、3本のスポーク
にピンパイスでレーシーな穴をあけました。小さい…。
フェラーリ御用達のMOMOプロトティーポとか、モトリタ系ステアリングのイメージですね。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: ディノレーシングスペシャル
         日時: 2014年5月14日


コックピット製作編 その3 バックミラー



         



改造でもなんでもなく、取り上るほどのネタでもないのですが、このキット、ディノコンペ
のフロントウインドウモール用のメッキシールが付属しています。
それをきれいに切り出して、バックミラーの鏡面に貼り付けました。

ちなみにレイヨットレーシングタイプのフェンダーミラーの鏡面部分は、ちゃんとメッキパー
ツになっており、そのまま使用します。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: ディノレーシングスペシャル
         日時: 2014年5月20日


コックピット製作編 その4 シートベルト



         



シートベルトのパーツはないので、市販のディテールアップ製品を使います。
ここらへんは好みで。フェラーリなので赤ベルトで黄色のサベルト。4点式です。
車内のディテールアップにとても貢献してくれる種のうれしいアイテムなのですが、ベルト
リボンをメタルパーツのバックルに通す組み立て作業にちょっとしたコツを要します。
作る人によっては、レーシングユースのマシンなのだからシートベルトは運転席のみとす
る人もいると思いますが、助手席側も用意します。ここらへんは好みで。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: ディノレーシングスペシャル
         日時: 2014年5月23日


コックピット製作編 その5 車内の完成状態



         



コックピットの塗装仕上げまで終えました。
ボディパーツをかぶせてしまうと、ボディパーツやウインドウ越しではっきり見えなくなって
しまう部分もあるので、この段階で撮影しておきます。

車内は基本的にシックなブラック基調。ステアリングやシート、シフトノブは黒色のツヤ
を変化させて質感をだしています。
メーターナセルパネルは本来アルミプレート地でシルバーなのですが、メーターリングの
シルバーが目立たないので、今回はブラック地としました。
8つのメーターリングは、面相筆によるクロームシルバーの手描きです。

キット付属のメーターのデカールは8つを別々に貼らなくて済むように一体になっているの
ですが、私はひとつずつデカールの余白をなくす形で円に切り出して貼っています。
メーター面とステアリングのセンターはクリヤーペイントを塗っています。




         



フェラーリといえば、このシフトノブにシフトゲートですね。





         



取り付けたシートベルトはこんな雰囲気になりました。

次回は、ホイールや小物パーツの製作レポートになる予定です。



               投稿者: K                                    No コメント







         テーマ: ディノレーシングスペシャル
         日時: 2014年5月29日


その他の製作編 その1 ワイパーとその基部



         



キットのワイパーです。
ここも残念ながらディノ206コンペティツィオーネのままです。
1パーツ構成でがんばっているのですが、インジェクションパーツだから全体的に肉厚の
ある造りでワイパーらしいシャープさ繊細さに欠けます。

なにより問題は、これか右ハンドル仕様に対応したワイパーであるということ。左側の席
に人が座ると、目の前にワイパーが視界を邪魔してくれます。つまり、ディノレーシングス
ペシャルのような左ハンドル車にこれはありえないのです。
そして、ワイパーの形状(構造)自体もかなりちがうため、作り直します。

私の個人的な考えのですが、カーモデルにおけるワイパーパーツは、仕上げのでき栄え
を左右する重要なファクターととらえています。
クルマの外観上でもっとも繊細に見える部品だからです。それでいて自動車が誕生して
1世紀以上経とうというのに、なくなることもなく大きな構造改革もなく、ずっとウインドウと
ともにありつづけるアナログな構成パーツ、ワイパー。おろそかにできません。




         



左ハンドルのディノRS用に作り直したワイパーです。
作品中で描かれているディノRSのワイパーはこのようにシンプルでいて美しいたたずま
いでフロントウインドウに鎮座しています。
ワイパーブレードの部分は、キットのパーツをばらして再利用です。
ワイパーアームの部分は、市販のディテールアップ用エッチングワイパーの部品を加工
しました。
見えませんが、ボディとの接続ピンも必要なので、これもキットのワイパーパーツから部
分的に移植して利用しています。

さて、もうひとつ改修ポイントは赤い矢印でしめしたところです。
ボディパーツのフロントパネル位置に、開いたコの字形のスジ彫りを追加しています。
ディノコンペにはないディテールですが、ディノRSには存在するものです。ワイパー機構
のメンテナンス用カバーでしょうか。



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         テーマ: ディノレーシングスペシャル
         日時: 2014年5月30日


その他の製作編 その2 ホイールとブレーキ



         



キットに付属するホイールも、やはり残念ながらディノ206コンペティツィオーネ仕様の
ままです。造形もメッキ塗装もよいできですが当然使えません。
『サーキットの狼』連載当時(1975〜1979年)のフェラーリのホイールのメジャーといえ
ば、星型に見える5スポークタイプが印象深く劇中のディノRSもこの例にもれません。

今回は互換性を考慮して、同じメーカーのフジミ製の「1/24カンパニョーロホイール」を
チョイスしました。もともと同社のキット「フェラーリ330P4」に付属するホイールですので
相性がよい。
ただし、センターロック部位のパーツ(スピナー)が手裏剣タイプでいささか古いイメージに
なってしまうので、大型六角ボルトに変更しています。

塗装は、製品状態でゴールドに塗装されていますが、面処理をして、ツヤありブラックを
塗ってからクレオスの新製品メッキシルバーNEXTで本物のホイールのように準メッキ仕
上げっぽくしています。エアバルブはツヤ消し黒を筆さししています。

タイヤは、ブロックパターンのあるディノコンペ用のものを使います。スリックタイヤが理想
ですが、ジャストサイズのものはないので。
タイヤの成型バリ取りとトレッド面のならしを400番手ペーパーがけしています。




         



フロントとリヤ用のディスクブレーキの完成状態です。とくに何も改造もしていません。
色遣いを1977年当時風にしています。ブレーキディスクは、シルバーにクリヤーブルー
とわずかのブラックを加えた色で青味がかった明るめのガンメタリック風です。
ブレーキキャリパーは、赤色にという考えも一瞬浮かんだのですが、やはり当時らしさを
優先してゴールドにしました。
ブレンボだけじゃなく、ロッキード製とか普通にあるんだぞと。
細かい部品ですが、均一な高輝感が大切なメタリックカラーのため、すべてエアブラシ
でおだやかに塗装しています。



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         テーマ: ディノレーシングスペシャル
         日時: 2014年6月3日


その他の製作編 その3 ヘッドライトカバー



         



ヘッドライトカバーならびにリヤウインドウのクリヤーパーツです。
厚みがあるので砥ぎ磨き仕上げをします。
ヘッドライトカバーは一からヒートプレスで造り起こしも検討していましたが、キットのもの
がなかなか興味深い3次曲線の造形になっているので使うことにしました。
画像の矢印は、ディノコンペの実車にあるカバー固定用ステーのネジ頭のディテールで
すね。創作上のマシンであるディノRSにはこれがないので切り飛ばしてなくしてしまいます。




         



サンドペーパーの1200番、1500番、2000番の順に研磨しているところです。
厚みも歪みもあるので、慎重に面だしをします。割れないように。




         



サンドペーパでの砥ぎの後に、コンパウンドで磨き仕上げした状態です。
私の場合、コンパウンドは3000番手級、7500番手級、9000番手級の3段階で仕
上げます。模型用ではなく本物の自動車用を使っています。液状で使いやすけれ
ばなんでもOKです。



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         テーマ: ディノレーシングスペシャル
         日時: 2014年6月8日


その他の製作編 その4 ウインドウパーツ



         



そろそろフロントならびにドアのウインドウパーツの仕上げに着手します。
こちらは、サンドペーパーの砥ぎを行ないません。もともとかなり薄く成型されており歪
み(ひずみ)が抑えられているためです。あと、薄いということは砥ぎで割ってしまう可能
性もありますので。コンパウンドでの磨き仕上げだけしています。

画像は、ウインドウモールのつや消しブラックの塗装準備のマスキングです。
モールの幅は細めで均等にしていくのがポイントです。曲線のマスキングは何度も練
習すればきれいなカーブに貼れるコツがつかめます。
キットには、メッキシールのモールが付属していますが、レーシーではないし、ディノRS
らしくもないので使いません。




         



マスキング塗装を終えた状態です。
下地のサフェーサーを吹かない、ツヤ消しブラックのみの一発塗装なので、エアブラシ
の吹き方は穏やかに薄く塗り重ねています。

それにしても、近年のカーモデルのウインドウパーツはボディの外から接着できるのが
いいですね。ピラーとの隙間や段差が抑えられます。



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         テーマ: ディノレーシングスペシャル
         日時: 2014年6月11日


その他の製作編 その5 リヤコンビランプ



         



このころのフェラーリのアイデンティティーともいえる丸型2灯式のリヤコンビネーション
ランプです。配色はオーソドックスに外側がクリヤーオレンジ、内側がクリヤーレッドと
しました。

なお、円の中心にシルバーカラーの小円がつくのは、ディノ246GTの後継車、308
GTBのさらに後、328GTBのころからの印象が強いため、シルバーカラーの設定は
しません。ディノRSらしくありませんしね。

クリヤーカラーの塗装を済ませたコンビランプパーツは、内部と裏面全体にミラー反射
シールを貼り込んでいます。完成後、光が当たるとキラキラするように。



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         テーマ: ディノレーシングスペシャル
         日時: 2014年6月17日


塗装編 その1 表面処理と下地塗装



         



今回のボディパーツは、切った!貼った!つなげた!の改造をしているので、面取り、ボディ
ラインの修正など、延々とくり返しています。
サフェーサーを吹いては、アラや問題点を見つけて処理、そしてまたサフを吹く、というく
り返しで問題点を消去法的になくしていき、ようやく上塗り作業へと移行できる美しい
ボディパーツになります。
改造していなければ、3〜4回サフを吹けば上塗り工程へとシフトできるのですが、今回
はじつに7回サフ吹きをくり返しました。ボディをカスタムする時点で予想はしていましたが、
地味で日数のかかるプロセスです。それだけ仕上がりを左右する大切な工程ともいえます。




         



最終の下地塗装(サフェーサー)状態です。ここまで長かった。
目の細かい1500番手のサンドペーパーで表面を整え、中塗りの準備に入ります。



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         テーマ: ディノレーシングスペシャル
         日時: 2014年6月19日


塗装編 その1 中塗りと上塗り



         



上塗りがフェラーリレッドなので、赤色の発色を良くするため、中塗りにホワイトを均
一に塗装します。
この中塗りホワイトも乾燥したらサフ同様、1500番のサンドペーパーで塗膜表面の
わずかなダマなどを落とし整えます。
これをしておかないと、次からの上塗り、デカール、クリヤーでの砥ぎの際、白色の微
粒が頭を出さないともかぎりません。(汗)




         



いよいよ上塗りです。
イタリアンレッドにわずかに黒を加えた調色レッドで塗装しています。
俗にいうフェラーリレッドの最大公約数的な印象は、ピュアレッドとシャインレッド(オレ
ンジレッド)の中間のような朱色っぽい鮮やかな赤という感じです。

ただし今回のディノレーシングスペシャルにかぎっていえば、『サーキットの狼』週刊少
年ジャンプ連載当時のカラーページの印象、ならびにニットーのプラモデルのボックス
アートの印象からすこし毒々しい赤というか血の色のような濃い赤の印象があります。
したがって今回は、モンザレッドなどの朱系赤カラーは使わず、イタリアンレッドにわず
かに黒を加えた色で塗装しました。
濃い赤色の方が、何やら強そうですしね。狼さん的に。



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         テーマ: ディノレーシングスペシャル
         日時: 2014年6月22日


塗装編 その1 ツートーンのマスキング塗装



         



上塗りの調色レッドが完全に乾燥したら、サイドボディ腰下ツートンカラーのブラックの
マスキング塗装の準備に入ります。
キットにはていねいな黒帯デカールがちゃんと付属していますが、サイドからリヤにかけ
てホイールベースを延長しているので使えません。
またデカールが使えたとしても、私の場合マスキング塗装を採ります。マスキング塗装
が好きなのと、黒帯の上にさらにでっかい「Dino」ロゴのデカールを貼ることになるので、
後の砥ぎ出しによるデカール段差消しの苦労を考えるとこの方が得策ですので。




         



サイドボディのツートンカラー(ブラック)のマスキング塗装を済ませたところです。普通に
うまくいきました。
ツートンブラックは車体を低く見せる視覚的効果がありますが、フェラーリでは珍しくパ
ンダトレノよろしくストライプ塗装になっていて、さすが主役グルマといったところです。
この黒帯に、この後大きな白文字でDinoのロゴが入るので、カッコよくてインパクトが
あります。(漫画の執筆は大変だったろうな…)



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         テーマ: ディノレーシングスペシャル
         日時: 2014年7月2日


塗装編 そのデカール貼りとクリヤー砥ぎ出し



         



前回までの上塗り塗装の後、キット付属のディノRSオリジナルデカールをボディ各所
に貼り、クリヤーのトップコートを何度もくり返しました。

最初の1コート目はデカールが傷むので、サッと吹いては乾燥をくり返し、徐々に様子
を見ながら薄吹きから厚吹きへと移行していきます。(厚吹きといっても、実際は厚く吹
くのではなく、薄吹きではないという意味です。)
クリヤー塗装は、何回もコートするので、1層1層確実に乾燥させてからつぎのコートに
入ります。気温の高い夏場は乾燥が助けられて楽ですね。梅雨時期はだめですが。

そうしてある程度、クリヤー塗膜層の厚さを確保できたら、デカールの砥ぎ出し作業に
入ります。(画像の状態) 
私の場合、1500番手くらいの不織布研磨剤を使います。水砥ぎではなく空砥ぎです。
デカールの段差を消すつもりで慎重に様子を見ながら砥ぎだします。
そうしてデカールの段差がとれたら、最終のトップコートクリヤーを塗装して終了です。

ちなみに、私はトップコートクリヤーを、カーモデルだからといってウレタンクリヤーやカー
モデル用の高級クリヤーは使いません。もっとも自分が使い慣れて信頼のおけるガイア
カラーのEXクリヤーを使います。
このEXクリヤーは高級クリヤー製品という位置づけではありませんが、塗膜も肌の肉持
ちも透明度も乾燥性も充分な性能をもっています。もちろん、作例のようにトップコート
クリヤーの塗り方次第でデカールの段差消しも普通にできます。


なお、お気づきの方も多いと思いますが、ボディ塗装・仕上げの工程は、塗装塗膜の
乾燥期間が必要なため、連続して作業しているわけではありません。こういうパーシャル
タイムに、実際は他のシャーシやコックピット、こまごまとしたパーツ類の製作をしています。
好きなクルマの模型作りって、やはりこの上なく楽しい時間です。

これで製作レポートは終わりです。



               投稿者: K                                    No コメント