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III塗装ブースが作れる本

  エアブラシ塗装をするなら、塗装ブースは必須アイテムです。
  塗料ミストやシンナーの臭いを吸いとってくれる模型趣味のパートナー。
  模型用オリジナル塗装ブースの作りかたをくわしく紹介した電子書籍ができました。



       

   




塗装ブースを自作してみよう

模型作りの大きな楽しみのひとつが、エアブラシを使う塗装です。
筆ではできないグラデーション塗装をはじめ、均一で美しい仕上げができる魔法のよう
な塗装法です。
ですが、塗料を霧状(ミスト)にして噴射するため、そのまま使うと部屋中に、塗料ミスト
がひろがったり、塗料の臭いがたちこめることになります。エアブラシ塗装には、塗料ミス
トを吸いとって部屋の外へ送りだしてくれる「塗装ブース」が必要不可欠なのです。

模型用の塗装ブースは、模型関連メーカー各社から販売されています。
いずれも各メーカー趣向をこらしたよい製品ですが、吸排気のパワーについて
は、おだやかなエアブラシ塗装を想定した設計のものが主流となっています。ま
た、サイズが大きな製品になるため、価格が1万円から2万円ちかくします。

そして塗装ブースを使うなら、排気のダクトパイプをどのように部屋から外へだす
か、またフィルター交換などのメンテナンスのことも考えておく必要があります。

数ある市販品から選ぶのもいいですが、性能、費用、メンテナンス性など満足の
いく内容のオリジナル塗装ブースを自分で作ってみるのも手です。塗装ブース作
りは、けっしてむずかしいものではありません。

メモ
エアブラシ塗装に
は、塗装ブースが必
要不可欠。

本書『オリジナル塗装ブースを作ろう 講座』では、2D&3Dロマン模型
教室の講師Kが、塗装ブース自作歴10年の知識と経験をもとに、必要
充分な吸排気性能と費用面、そしてメンテナンス性と耐久性にすぐれ
たオリジナル塗装ブースの作りかたをくわしく紹介しています。

作例としているオリジナル塗装ブースは、ファン径15cmの小型換気扇
と、直径15cmの排気アルミダクトホースなどを組み合せて作ったもの
です。
各社市販品の模型用塗装ブースのファン径やダクト径がおおむね7cm
から11cmまでですので、吸排気パワーがとくにすぐれています。

また、これまでいろんな塗装ブースを作ってきた経験から、フィルター
交換をいかにスムーズにするかといった課題、ランニングコストのこと、
そして排気ダクトホースの出口を部屋の窓からうまくだしつつ、窓に隙
間を作らない工夫までをくわしく紹介しています。

  
  








作例塗装ブースの仕様と性能について

本講座で作りかたを紹介するオリジナル塗装ブースの性能やサイズなどのデータを
下に書いておきます。

性能やサイズは、塗装ブースを自作する際、もちろん使う人それぞれで自分にあうよ
うにカスタムしてもいいでしょう。今回は皆さんの参考になるよう、わりとよく模型を作
る人向けとして吸排気パワー型汎用タイプのオリジナル塗装ブースを作例にしてい
ます。

なお、完成までの製作時間については、個人差があるので一概にいえません。手
の早い人でも、まる1日はかかると思います。余裕をみて、毎日つづけて1週間から
10日をめどにしてください。





      作例オリジナル塗装ブースの仕様、性能など

 サイズ (窓板をのぞく)  幅500mm×高さ360mm×奥行き500mm
 重 量 (窓板をのぞく)  約2.4kg
 プロペラファン径  150mm
 ファンモーター位置  ブース中央奥に配置
 排気ダクトホース径  150mm
 排気ダクトホース長さ  最小約1m 〜 最大約3m
 窓板サイズ  高さ856mm×幅300mm×厚さ5.5mm
 パーツ構成 (収納用分解)  換気扇、ブース、カバー付きアルミダクトホース、窓板


 吸排気能力(風量)   約3.5m3/分(50Hz)、約4.0m3/分(60Hz)
 電   圧   100V家庭用電源
 消費電力  約17w(50Hz、60Hz共通)
 騒音値  約41db(50Hz)、約42db(60Hz)


 定格時間  連続
 想定耐用年数  不明 (5年以上、調査中)


 資材パーツ代合計  約6,000円 (概算)
 交換用フィルター代  55枚分100円、94枚分700円、など  (参考)
 製作用道具費合計  0円〜約2,000円 (概算)

     ※ 窓板は、セットする窓枠によってサイズが変わります。
     ※ 吸排気能力、電圧、消費電力、騒音値は、換気扇のメーカー公表値です。
     ※ 想定耐用年数は、換気扇部をさし、まったくの想像です。フィルター、
       ブース(囲い)などは定期的な交換が必要です。









オリジナル塗装ブースの長所と短所

自作によるオリジナル塗装ブースの長所と短所を下にまとめてみました。
これらの点を踏まえて、皆さんが自分の模型作りのスタイルにとって、市販の塗装ブ
ースがいいのか、オリジナル塗装ブースがいいのか確認しておきましょう。

ランニングコスト(電気代)は、市販品でも自作品でも消費電力が少ないので、あまり
深くに気にする必要はないでしょう。また、自作する塗装ブースは丈夫な換気扇(ま
たはパイプファンなど)をほぼそのまま使うので、ていねいに扱えば長年使えます。

市販品の塗装ブースはどれも、おだやかなエアブラシ塗装に対する必要充分な吸
排気性能はあります。ですが、サフェーサー(下地塗料)などをガンガン塗装したり、
噴霧のいきおいがある缶スプレーなどを吹くと、塗料ミストや臭いを吸いきるのはむ
ずかしいようです。

最近では、模型専門店をはじめ家電量販店の模型コーナーなどで、塗装ブースを展
示して触らせてくれるところが多くなりました。実物を見学して、吸排気の風の感触
や作動音、ブース大きさなどを実感してみましょう。自分の模型趣味のスタイルに、
どんな塗装ブースがいいのか、わかってきます

ヒント
塗装ブースを展示している店が近くにあれば、塗装ブースを体感してみる。


    自作オリジナル塗装ブースの長所と短所

        ・ ・ メリット ・ ・

 ・吸排気パワーのある塗装ブースが作れる。
 ・市販品を買う半分くらいの費用で作れる。
 ・ランニングコスト(電気代、フィルター代)が安い。
 ・自分の好みにあわせて仕様をカスタムできる。

        ・ ・ デメリット ・ ・

 ・市販品のような完成度や外観性はのぞめない。
 ・資材、道具をそろえ、作る手間と時間がかかる。
 ・吸排気パワーがある分、作動音がやや大きい。
 ・コンパクトではなく、作業や保管の場所をとる。




                












模型用塗装ブース各社製品の比較データ

塗装ブースの導入を考えている人にとって、市販品の模型用塗装ブースの性能は
ぜひしっておきたいところです。どんな製品があり、どういうものが自分の模型作りに
あっているのか。

主要模型メーカー各社から発売されている塗装ブース製品のデータを一覧にした貴
重なデータを用意しました。これから塗装ブースを使ってみようと考えている人は、
検討材料にしてください。各社製品は、吸排気の性能から、サイズ、価格、消費電
力、作動音の大きさなど、すべてちがいます。ウェーブの「スーパー塗装ブース」は、
現在販売していませんが、参考のため掲載させていただきました。

模型メーカー製塗装ブースは、やはり各製品ともカチッとした造りで、それぞれに特
徴があり、使い勝手をよく考えた構造になっているのが魅力です。模型分野ではも
っとも大きな部類のアイテムですので、どうしても価格設定が高額になっているとこ
ろがネックでしょうか。

市販品塗装ブースを購入する場合は、交換用フィルターなどアフターケアやオプショ
ンパーツの内容も確認しておきます。
なお、今回は5メーカーのベーシックな製品を比較例にあげていますが、ほかにも各
社で仕様のことなるラインナップがあったり、ここで紹介していないメーカーの塗装ブ
ース製品もあります。

ヒント
市販品塗装ブースを
買う時は、交換用フ
ィルターやダクトホー
スなどのパーツもチ
ェックしておく。








     メーカー製品別 模型用塗装ブース データ比較表

メーカー アネスト岩田
キャンベル
ウェーブ エアテックス GSIクレオス
ホビー部
タミヤ 自作
製品名 塗装ブース
まじかる☆
サクション
スーパー塗装
ブース
(販売終了)
スプレーブース
ブラックホール
SPB-01
Mr.スーパー
ブース
スプレーワーク
ペインティング
ブースU
(シングルファン)
作例
オリジナル
塗装ブース
価格
(税込み)
15,750円 12,600円 15,540円 18,900円 17,640円 約6,000円
(資材費)
サイズ 幅420mm
高さ340mm
奥行き595mm
(展開時)
幅500mm
高さ320mm
奥行き320mm
幅450mm
高さ380mm
奥行き565mm
幅620mm
高さ370mm
奥行き330mm
幅400mm
高さ300mm
奥行き530mm
(展開時)
幅500mm
高さ360mm
奥行き500mm
重量 約3.1kg 約2.1kg 約5kg 約2.4kg 約3.2kg 約2.4kg
消費
電力
18w 15.5w 16.5w(50Hz)
5.2w(60Hz)
31w(50Hz)
30w(60Hz)
24w 17w(50Hz、
60Hz共通)
電気代 0.4円/時 0.34円/時 0.36円/時
(50Hz)
0.33円/時
(60Hz)
0.68円/時
(50Hz)
0.66円/時
(60Hz)
0.53円/時 0.37円/時
風量 2m3/分 1.75m3/分 1.9m3/分(50Hz)
1.9m3/分(60Hz)
1.9m3/分(50Hz)
2.1m3/分(60Hz)
1.1m3/分 3.5m3/分(50Hz)
4.0m3/分(60Hz)
騒音値 約60db 約35db 約45db 約57db 約58db 約41db(50Hz)
約42db(60Hz)
ファン種 - シロッコファン シロッコファン シロッコファン シロッコファン プロペラファン
ファン径 - 90mm 65mm - 78mm 150mm
ダクト径 90mm 110mm 65mm 68mm 68mm 150mm
ダクト
長さ
45cm〜
145cm
250cmまで 150cm 80cm 50cm×2本 約100cm
〜300cm
電源
コード
長さ
約1.7m 約2.9m 約1.7m 約1.9m 約2m 約1m
備考 もち運び用に収
納可能。回転テ
ーブル付き。窓用
平型ダクト付き
き。
シンプルな外観。
省エネタイプで低
騒音。ダクト径は
太い本格派。
照明付き、ツイン
ファンタイプもあ
る。上位製品「ハ
リケーン」は風量
3.5〜4.2m3/
分。
外観はシンプルだ
が吸気パワーが
ある。窓にはさむ
排気口アタッチメ
ントがある。
ブース部が凝った
構造。収納によ
る持ち運び可。ツ
インファンタイプも
ある。
手作りのパワー
型。費用が安くす
み、フィルター交
換が容易。



・掲載は、メーカー名のアイウエオ順です。
・ここに掲載しているデータは、2013年夏季に取材した内容です。
・製品の仕様や価格は、各メーカーで変更する場合があります。
・電気代は、1Kw/hあたりの相場22円で換算したおよその値です。
・表の空欄の部分(-)は、メーカー公表値がないものです。
・風量は、各メーカー公表値を毎分表示に換算、統一しています。


   < 取材協力 (アイウエオ順) >
   アネスト岩田キャンベル株式会社
   株式会社ウェーブ
   株式会社エアテックス
   株式会社GSIクレオス ホビー部
   株式会社タミヤ


メモ
シロッコファンは水車のような構造。円周上にフィンがならんでいる。



       












おことわり
  本書を読んで塗装ブースを自作するかたへ…

本講座をご覧になられて、実際に塗装ブースを作られる場合は、すべて自己責任で
行なってください。
オリジナルの塗装ブースを完成させ、模型作りに積極的に使っていただくことを目的
とした講座ですので、できるかぎりていねいに、わかりやすく説明しています。html
ページの構成も電子書籍の利点をいかし、見やすく大きく編集しています。

それでも、うまく作れなかったり、作っている時にケガをした、作るのが面倒になって
資材代がムダになったなどの場合、当方では一切責任を負いません。

こうした問題がおきないよう、本講座を参考に作例の、もしくはカスタム仕様のオリジ
ナル塗装ブースを作られる場合は、まず本書の内容をひととおりすべてお読みいた
だき、本書の趣旨、ならびに全体の製作プロセスをご理解いただいてから、作業に
望まれることをおすすめします。

なお、作例のオリジナル塗装ブースを作るための資材は、今回すべてホームセンタ
ーコーナン(DIYのチェーン店)で購入しています。
資材の半分は同店オリジナル品です。近隣にホームセンターコーナン店舗がない人
は、同店のネット販売などで入手することができます。もちろん、にたような資材で代
用してもらってもかまいません。

また当方は、空気力学や物理学、電気工学のくわしい知識をもっていません。厳密
な空気の流れや風量、空気抵抗を考慮してオリジナル塗装ブースを作っているわけ
ではありません。
本書の内容はその程度の質の、模型製作に使えるあくまで自家製の塗装ブース作
りの紹介であることをご了承ください。

ケガ注意!
作業工程ごとに、
刃物などでケガを
しそうなポイント
は、このマークで注
意書きをしていま
す。




ヒント
塗装ブース作りに
入る前に、本書の
内容は一読してお
く。


                        

                            ■この電子書籍について

タイトル
本の趣旨
読書方法
内容構成

読者対象
購読価格
発行日
発行元
販売元
著 者
『オリジナル塗装ブースを作ろう 講座』
模型用塗装ブースを自作するための手引書
インターネット上で閲覧する電子書籍
全10章 A4紙で約65ページ相当
画像 99点、イラスト 11点
模型趣味の人(15才〜)
800円
2013年10月10日
2D&3Dロマン模型教室 出版部
       同上
2D&3Dロマン模型教室 講師K










              

 ■本書の内容について(もくじ抜粋)


この『オリジナル塗装ブースを作ろう 講座』は、インターネット上で閲覧す
る電子書籍です。各章ごと1htmlページずつの構成になっています。




第1章 オリジナル塗装ブースを作ろう
  ・塗装ブースを自作してみよう
  ・作例塗装ブースの仕様について
  ・オリジナル塗装ブースの長所と短所
  ・塗装ブース各社製品の比較データ
  ・おことわり



第2章 資材と道具をそろえる
  ・必要な資材のリスト
  ・資材の購入費はどれくらい?
  ・必要な道具のリスト


第3章 換気扇を改造する
  ・なぜ換気扇を使うのか
  ・換気扇のしくみ
  ・シャッターをはずす
  ・隙間をふさぐ
第4章 換気扇排出口のカバーを作る
  ・完成イメージ
  ・接続リングを作る
  ・ダクトカバーの箱組み工作
  ・瞬間接着剤をうまく使うコツ




第5章 ダクトカバーとホースをつなぐ
  ・ダクトカバーとリングの接続
  ・ダクトカバーの化粧塗装
  ・ダクトホースとリングの接続
  ・アルミテープによる補強
第6章 段ボール箱でブースを作る
  ・ブースの寸法図
  ・段ボール箱のカッティング
  ・隙間をふさぐ
  ・ブースの形に組み立て




第7章 ブースに換気扇をセットする
  ・ブース中心に換気扇をセット
  ・隙間をふさぐ
  ・ダクトカバーのマッチング
第8章 ダクト用の窓板を作る
  ・木材パネルを窓板にする
  ・窓のミゾにはめてみる
  ・木材パネルに穴をあける
  ・自作した塗装ブースを設置する
  ・アルミダクトホースの調整
  ・塗装ブースの完成



第9章 作例塗装ブースの取り扱い
  ・塗装ブースの使いかた
  ・塗装ブースの電気代
  ・塗装ブースの騒音レベル
  ・塗装ブースのメンテナンス
  ・フィルター交換について
  ・ダクトホース延長について
  ・ニップルとY管
 第10章 塗装ブースの応用タイプ
  ・給排気別タイプの塗装ブース
  ・押しだし式と引きこみ式
  ・大型ファンタイプ(参考)
  ・携帯用塗装ブースについて
  ・折りたたみ式ブースの作りかた
  ・伸縮式ダクトホースカバー
  ・排気ダクトホース



あとがき
  ・塗装ブースで充実した模型ライフを
  ・取材協力企業










(本書の掲載内容は予告なく変更する場合があります。)
      








        このhtmlページは、電子書籍『オリジナル塗装ブースを作ろう 講座』の第1章ともくじの内容で構成しています。


                          


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