IIIKのモデラー三昧なフロク


  このページは、「重戦機エルガイム」の模型を紹介しています。







         テーマ: エルガイム
         日時: 2016年2月21日

 - Dreamers -
  ペンタゴナ・ワールド完全制覇
  バンダイ 1/100 フルアクション エルガイム



      


                  伝説の白いへビーメタル





■青雲のこころざしの夢追い人

   ヤング・パッション。
  それは、失われたミズン王朝を求める旅だったのか。

父を、母を、故郷を…。悲劇の王子であるダバ・マイロードにとって、親友ミラウー・キ
ャオとの旅の始まりは、立身出世を目指して…というより失踪した義理の妹、クワサン・
オリビー探しだった。

「打倒ポセイダル」という気持ちは毛頭なかったはずだが、いつの間にか反乱軍に加わ
り、そのリーダーに奉られる。やはり王家の血がそうさせるのか、それともペンタゴナの
意思か…。しかし、ポセイダルをも倒した後は、ペンタゴナキングの地位を捨て、精神崩
壊を起こしたオリビーと二人で故郷へと帰っていく。


「わたしの両親はこれよりむごいやり方でヤーマンになぶり殺しにされた!」
最後の斗いの時、真のオルドナ・ポセイダルが語ったこの言葉がいつまでも心の中にこだ
まする。

「ヤーマン根絶やし作戦」はポセイダルの私怨でもあった。結果的にポセイダルの復讐の
意味をも従容と受けいれ、ヤーマンの再興をするでもなく、ダバはオリビーの面倒を看て
一生を終えていく。

かくして、エルガイムは伝説の白いヘビーメタルに…






        


                 フル装備のエルガイム。





■テレビの中のエルガイム

『重戦機 エルガイム』は番組作品としても人気が高く、放映は1年1ヵ月に及ぶ54話。当
時は同じサンライズ作品でいえば、『ボトムズ』がリアルロボアニメのひとつの頂点を極
めた直後であり、こうしたリアル路線・本物志向のロボアニメがウケる素地ができあがっ
ていたのかも。


永野 護氏が考案したヘビーメタルは、その内部骨格(ムーバブルフレーム)をもってそれ
までロボットの内部空間を埋めるつじつま合わせ的なメカニックの線画でしかなかったア
ニメ設定の風習に、文字通り新機軸を持ち込んだ。アニメロボで初めて本格的な可動・機
構を熟慮してデザインされた点で、大いにアニメファン・モデラー達から注目・支持され
た。


一方で、主役メカのエルガイムが「真っ白」という前代未聞の潔いカラーリングもひとつ
のエポックだった。アニメ雑誌の速報資料で最初見た時は、こんなあっさりしたカラーリ
ングで人気がでるのかと心配もしたが、まったくの杞憂だった。

放映一話、アニメーションで動き出したこの白いヘビーメタルは、誰の目にも新鮮かつ強
烈な印象を残したからだ。この「白」は、ダバ・マイロードが「白馬の王子」のイメージ
であることに起因しているのかもしれない。(♪夢はひとのこころの色だね)

今でも不思議だが、ダバがエルガイムに乗り込んで操縦するシーンの、あの異様な爽快感
はいったい何だったのだろう…?


そして、放送にはでてこないアシュラ以外のテンプルシリーズなど設定・イラストのみの
ヘビーメタル群。そのヘビーメタルのコントロール制御を行なう人型の有機コンピュータ
ー、ファティマ・ファティスの存在といった、ラビリンスな永野ワールドにありがちな数
多の裏設定。キャラクターの服装や下着までデザインしてしまう拘り。

メカやキャラクターなどのネーミングに海外のロックバンドやブチックの名を用いるお洒
落志向に、1年飽きずに視聴つづけるファンが多かった。







                  


            リヤビュウも美しいエルガイム。
            基本プロポーションはこんな感じ。







■100万ギーンの手形だよ!

まんまアニメ版スターウォーズの雰囲気漂う、記念すべき第1話で、いきなりお亡くなり
になった、女盗賊ミヤマ・リーリン一派のカロモン氏のことを覚えていますか?

彼が息絶える寸前、ダバに100万ギーンの手形を渡しさえしなければ、ダバ達の運命はま
ったく違ったものになっていたはず。


「むだだ、医学部にいたことだってあるんだ… ううっ」
実際、ダバに切り落とされたリーリン姉さんの義手の手術もしていた。どうもおかしいと
思ったらこの人、反乱軍の戦士で、アマンダラ・カマンダラから預かった軍資金の手形を
運ぶためにプリャーモをめざしつつ、身を隠して盗賊になりすましていたようだ。


あの100万ギーンの手形は、アマン銀行第一級カードで、ミズン星反乱軍リーダーのステ
ラ・コバン(捨てる小判 (=^m^)ププッ)がアマンダラに要請していたものらしい。カ
ロモンはチョイ役だったが、なんだかんだいってエルガイムのお話の発端を作ったグレー
トな人にちがいはない。


ちなみに、エルガイム(マーク1)のお値段は170万ギーン。(馬力は20万馬力) あの手形
では買えないのである。

B級HMであるアローンは50万ギーン、グレオン(グライア)は40万ギーン、スペースリ
スタは17.5万ギーン、パードナで31万ギーンだから、エルガイムってワンオフモデルのA
級HMなのに意外と安い…。オージェなんか金箔コーティングのせいか1,700万ギーンもす
るのに。でも、あのアシュラテンプルでさえ120万ギーンらしいから、やっぱりそんなも
のかもしれません。

じゃあ、ギーンって一体なんぼやねん?って話。当時のアニメの通例に習って、ドルに換
算するといいでしょうか。


「あんなハンドメイドのヘビーメタルに姉さんがやられたっていうの。おぉ〜 イヤッ!」







      


      しっている人はしっている。
      初期番宣ポスター(まだ決定稿ではなかったのでボツに?)のポーズより。
      しかし、永野先生がていねいに描いたこの絵が一番エルガイムらしい。






■フルアクション エルガイムという選択肢

…というわけで。
ニュータイプ誌FSS連載再開(うれしい!)をうけてか公開希望のリクエストが複数来たので
ページアップとなりました「フルアクション・エルガイム」です。

この10年ほどの期間における完成品フィギュアの分野では魂SPECやロボット魂で実にナ
イスなエルガイムが製品化されており、なんとも喜ばしいかぎりです。まあ、わたしは腐
ってもモデラーなので作るプラモ派ですけど。


本作の製作当時はもちろんエルガイムがマイブームであり、録画ビデオや資料・ムックを
漁りまくることに。これが自分にとっての人生の愉悦のひとつ。

エルガイム(マーク1)よりずっとマーク2の方が好きでしたが、20年以上たってマーク1の
魅力に気がついたり。個人的な印象でいうと「ピュア&プレーン」なHMということに尽き
る。だから飽きない。そして容赦なく普遍的な美しさを内包している。


こうなると、『エルガイム』のアニメ全編を通して「いいな」と思えるのは、やはり1クー
ル。物語の導入部だけに、オーラを感じる至極丁寧な作画で、メカの演出と描写が等身大
であれこれと感じることができる。

中盤から終盤にかけては、富野アニメよろしく戦況が拡大・膨張し、個々のメカの描写が
どんどん希薄になってしまうので、やっぱり1クールの品質がいい。


製作のBGMにはエルガイムのそれをずっと聴いていました。まだレコードの時代だったん
ですね。たまにはレコードプレーヤーに針を落とすのもいいものでした♪





      


         バインダー(盾)をかまえる位置はガンダムより下寄りです。







■キットの製作を終えて

詳しくは下記製作レポートの方で。
塗装と組み立てまで終えて、やはりこの旧フルアクションシリーズのキットは作りにく
い、という印象でした。当時のメーカー担当者の熱意がビシバシと伝わってくる内容盛り
だくさんなキットでもあります。


そして、どうしてこれまでマスターグレードでエルガイムのキットが商品化されないか、
改めてよくわかった気も。シリンダーがあちこちにレイアウトされているムーバブルフレ
ームとその可動ギミックにおけるMGレベルでの昇華・再現は、ちょっとやそっとではでき
ないということ。

以前、MG仕様の別ブランド、リアルロボットレボリューションシリーズ3でマーク2を製
作化してくれましたが、マーク1の方が設計むずかしいかもしれません。


昨今のガンプラのパーフェクトグレードでは、もっと複雑なフレームやシリンダーギミッ
クが実際にキット化されていますが、あくまで、商品化を熟慮した上での後付けのアイデ
ア・設計だからできるのかも。










■塗装仕上げについて

下記製作レポートの方には書いていないので、塗装仕上げのことをすこし。
ジーンプラスチック製の白く見えるところは、サフ吹いて、白サフ吹いて、グロスホワイ
ト吹いて、ホワイトパールコート仕上げです。よく考えたら、各パーツをこんなに何度も
ピストン塗装してるんですよね。モデラーって地味な趣味(笑)

この「パールっ気」は画像では皆目わからないでしょうが、妙にハイライト的にテカって
いるのがそれだと思ってください。撮影しにくいったらありゃしない。


ブラックアウトの頭部アイコンタクトの部分には、艶ありクリヤーをたっぷりのせて、潤
んだ瞳仕上げに。


あと泣いたのは、やはり沢山あるメタルパーツ製のシリンダーです。円柱のシリンダー部
分をシルバー仕上げにしてマスキングし、両端のジョイント部分をフレームカラーで塗
装。実際にフレームにネジで組み付けたあと、そのネジが目ただぬようまたフレームカラ
ーで塗装。メタルプライマー大活躍です。

というわけでフレーム部位の塗装は、外装より時間がかかっています。

ところで、このフレーム(シリンダー)アクションがヘビーメタルの醍醐味であり、この
キット最大の付加価値でもあると思うのです。これを実感したくて、今回この(禁断
の?)フルアクション・キットに手を出したようなもの。ランダムスレートの開閉に用い
られている極小のシリンダーギミックは、スティディな造りでなかなか感動モノの設計で
す。


設定では、A級ヘビーメタルのフレームに搭載されているシリンダーって、最短からフルス
トロークまでわずか0.2秒で伸縮するらしい。これはほぼ人間の筋肉の動きの速さと同じと
か。確かに早いが、その程度ではペガサス流星拳はムリ。


さーて、すべてのシリンダーを組みつけてしまうと、せっかく「関節技」などを組みこん
だ脚部足首の横方向への首振り可動がかなり制約されてしまうのが残念。

ネジで固定していくキットのシリンダーのジョイント部は一軸回転式ではなく、ある程度
横方向への動きにも追従してくれるナイスな設計ですが、せいぜい10〜20度角までの話な
ので、もっとひねりがほしい足首にはナンセンスでした。

なにせ片方の足首を支えているシリンダーは4本もあるので。







              
        


バストアップ  かくもエルガイムのご尊顔は美しい
マスクはモーターヘッド仕様に作り変えてあります。
後頭部タテの分割ラインも、なかったので追加した
これらの画像だと、パールコートがわかりますかね。









       


フル装備時のリアビュウ。 「ランドブースター・ライト」のカ
ラーリングは明るい方のアマンダラ商会仕入れVersionです。











        


よこたわるエルガイム。あまり装備を付けていな い方が好き。
同スケールの「ワークス」が本当にほしいところです。












              


             ねこパーンチ! o(^。^)○☆











■小細工と内省について

製作コンセプトは、「自分好みのエルガイム(アーメス)を。」
とくにお顔とプロポーションを美しく。ここらへんはほぼほぼ及第点のできにはなったよ
うな気もします。

エルガイムは人気があるので誰彼問わず製作されることも多く、他のモデラー諸兄の作品
との差別化の目的などで追加したギミックやディテールなどについては、以下の画像とコ
メントで。


仕上げにうるさい方はすぐ気づいたと思いますが、全身のパネルラインは、フリーハンド
のケガキでスジ彫りを起こしています。これをしないときれいにスミ入れができないの
と、外観にメリハリがなくなるから。ただでさえ真っ白けのボディで、コントラストない
ですし。これはHJ誌の「究極のエルガイム」でもやっておられなかったので。


あと、設定とはデザインが異なるけど、キットのギミック優先で残しておいた部分といえ
ば、前腕外側の武器のアタッチメント部分と、同じく内側のセイバーホルダーの部分。外
観はやや不細工になるけど、堅実かつスムーズな金具のスライド差込式になっていて秀逸
なできなので。


一方で、反省点というか作り直したい、残した課題もけっこうあります。
好みの問題で、パールホワイトのカラーリングはもうほんの少し黄色味を入れてもよかっ
たかと。フレームカラーももう少し赤味をぬいてあっさりしたサンドカラーにしてもよか
ったかも。

キットのままでは大きいパワーランチャーとバインダー(盾)は何ともダウンサイジング
できなかったこと。先細りテーパーしている円柱はむずかしいです。


もっとも課題を残しているのはヒジ関節。アキュート用関節と同軸方向への可動しかでき
ない。これが設定だと、アキュート関節と直角の方向へ主にヒジが曲がる。これができる
と、ポージングの表情・表現は格段に自然になるはず。

とくにパワーランチャーの構え方にすごく影響する。そんなに難易度が高い改造でもない
ので、近いうちにリペンヂしたいです。






       

       


「ドッキングセンサー!」(なんと音声入力)
スパイラルフロー・フリッカ&ビュイ、自作のダバのお人形さん。
ここらへんの小粒なパーツの仕上げは雑誌作例も結構あまい。

フリッカの方は例のごとく、フリーハンドでパネルラインのすべて をケガキまくっていま
す。もとはウ○コみたく造形だったので…。ちなみに、これもホワイトパールでカラーリン
グ。ビュイはマーク2を作った時のもの。両スパフロともスケールが妙に小さいですね。


ダバ・マイロード1/100のお人形さんは、このキットに付いていないので最初期に発売された
MGザク付属の1/100ジオン兵にパテを盛って削りだしで作りました。髪型と手足を折らない
ように細く削り込むのと、フー ドに腐心の苦心。

ダバのコスチュームは、アゼディン・アライア というフランスのデザイナーの作品がモチー
フになっているそうです。









     

     


頚部から胸部にかけてのコクピット部位はこんな感じです。
額のグリーンの光モノは、アーメスの設定では本来ブルー。
外装のヘルメットの逆三角の穴から見える部分です。









      


見所のひとつであるランダムスレートと脚部ムーバブルフレーム。
シリンダー系を組み付けた時点で、やはり動きがかなり制約される。
大小沢山あるシリンダー系のマスキング塗装がイヤというほどある。










  


セーバーラックのカバーを開閉できるようにしたので、アキュートはここ
まで曲がる。胸部から背中へわたるブースターのドッキング・ラックはこ
のように開閉式に改造。ううっ この画像のアングル、ベストショットです。
この角度から見たエルガイムの頭部デザインは、つねに至高の美しさを放つ。
(マスクをモーターヘッド風三角形に作り変えないと美しく見えないですが。)










         


パワーコネクター部。極小メッキプラスパイプなどでディテールUP。
パワーランチャーのコードは、キットのものからリード線に変更。径
が細いのと、任意の自然に垂れ下がった形状で固定できるから。

















■サービスショット with ドラフターロック

以前にマーク2を製作した時、フル装備仕様を再現したくて、「物干し竿」とバインダーを
二つずつ製作していたので、それを使ってちょっとお遊び。ピボットは、なくしちゃっ
た。それにしても、テレビ本編でマーク2が使っていた物干し竿は、チェック・ソーロック
が登場した回でバッシュが落としていったモノを回収したのか、もともとアモンデュー
ル・スタックが装備していたものか、よくわかっていません。


意外とマーク1が「長いの」(by ロンペ)を使ったのって、最終回でギワザのシャトル
を撃ちぬいた時だけなんですよね。締めくくりの演出用にわざととっておいたのかも。


バスターランチャーのモチーフは現実の対戦車ライフルFC42とMG34を前後につなげてリ
デザインしているらしいですが、わかりませんね。




 


「アントン バスターランチャー レベルシックス!」 ・・・ちがう!
「ギワザ・ロワウ 覚悟!」









■ − Dremers again − 五つの星よりも

人は一代、名は末代。
思えば、エルガイム原型の設計は、ダバのひいおじいちゃんに当たるカモン・ワーラーIII
(サード)の手によるもの。(FSSのコーラスVとYの関係もいっしょですね。)

その思想と技術はヤーマン王家に連綿と受け継がれ、ワーラーVIであるダバ(カモン・マ
イロード)が育つ混迷の時代に、臣下ダバ・ハッサーの手によって開花する。


昔サードは、ペンタゴナワールドすべてを巻き込む、ポセイダルによる来るべき第二次聖
戦を予感していたのだろうか? そして、エルガイムの前身である、ガイラム・アーメス
0021の頭部に封印されたファティマ・クローソーもやはり、まだみぬダバの誕生を待って
深い深い眠りについたのだろうか?

人の世に争いがなくならないのは、人を鍛えるペンタゴナの意思?

ふたたび、最終回「ドリーマーズ・アゲン」の話。
ラストのシーンで、ヤーマン族の大地たるミズン星へ還るのではなく、ダバとオリビーの
二人が育ったコアム星へと帰るあたりが、ダバの優しい気持ちが表れている。ペンタゴナ
覇者の座より、ひとりの女性への愛をとった。


キャオとリリス、アム、レッシー、ギャブレー、皆が気がく○ってしまったオリビーの面
倒を看ていくであろうダバに同情し、悲壮な面持ちでターナに乗り込む二人を見送る。

「天下をとるなら妖精と笑え」という言い伝えは本当のことだったが、なんとも切ないラ
ストである。人間いたるところ青山あり。

この大戦の結末に、真の勝利者などいない。

放映当時も今も、ダバがこの時とった選択は正しいと感じさせられる。その人を愛する者
にとって、その人がどのような姿になろうと、たとえ亡くなってしまおうとも、心の中に
はその存在が永遠に生き続けるのだから。

五つの星のかわりに、ダバはやはりかけがえのない幸せを手にしたはずだから。
(おわり)








    


         貴重?かつゴージャスな2ショット 「ツインタワー」。
      当時のアニメ雑誌ふろくで永野先生が描いたこんなカレンダーありましたね。















    ー ここからキットの製作レポートです ー






    - Time for L-GAIM -
        アーメス0021 製作レポート




               


      

■♪確かなパーツが何にもないね どうして作ることに〜   
 Tell me why!


プリャーモ・スキャンダル!(プラモ・スキャンダル)
2001年にハイブリッドな「1/144 HG エルガイム」のキットが発売されたり、HJ誌上で約10
ヵ月をかけた「究極のエルガイムを作る」企画で、超絶な「1/100スクラッチ・エルガイム」
が製作されるに至り、もう絶対に作ることはあるまい…と思っていたにもかかわらず、ついに
手を出してしまいました。「1/100 フルアクション・エルガイム」。

今、永野メカが巡回マイブームな状況に陥っているゆえに。

1/144のHGキットは、昨今流行の細身解釈であることを除けば、素晴らしいデキだけど、やっ
ぱり製作するとなると1/144スケールはちょっと物足りない。あまりいじり甲斐のないキット
だし。で、やはり旧来の「フルアクション〜」のご登場となった。


HJ誌上でスクラッチされた究極の1/100エルガイムは、本当に感動する仕事ぶりで、拝見すれ
ばするほどパーフェクトの一言。正直、これほどのエルガイムは後にも先にももうでて来ない
気がします。「その時代の熱量」という側面から鑑みるに。

見ているだけでお腹一杯になってしまって、「マーク1」については作る気が失せてしまってい
たのです。しかし、何年かしてくると見方もまた変わってくるもので、やはり自分風のマーク1
をひとつ作りたくなってきた、というわけです。


さて、それにしてもすごいキットです、フルアクション・エルガイム!
重戦機デザインコンセプトの目玉でもあるムーバブルフレームを再現するため、メタルパーツ
を多用し、ランダムスレート内のシリンダー(アクチュエイター)などもビス止めで再現。今
でいうガンプラのマスターグレードの草分けみたく存在といったところでしょうか。

組みやすさという点では、まんま30年前のキットの苦しい様相を呈していて、筆舌にしがたい
ものがあります。以前に同シリーズの「エルガイム・マーク2」を散々いじって、かなり懲りた
はずなのに、同じ轍をまた踏もうとしている自分って・・・







             



■キットのプロポーションを検証

フレーム組立ての都合で仮組みがしにくいので、キットの箱の完成見本写真を拝借。
約30年前の発売当時は、なかなかのプロポーションと評価されたりもしていましたが、わたし
は当時から、全体的にどことなく「ゴリラガイム」ってな感じがしています(汗)ボリューム
のある上半身に対して、下半身が細いのです。


具体的には…、大きい頭。お顔が不細工。なで肩。ワキが外へ付きすぎている上に長い腕。造
形があまい手首。胸部が横に広く、前方への盛り上がりがない。ラバーの胴体がかなり短い。
ウエストのサイドアーマーのアウトラインが丸まっていて弱そうに見える。フトモモが細い、
バインダーがかなりオーバースケール…などなどです。


同じ1/100サイズだったら、トイの「ハイメタル〜」の方がましかもしれません。逆にこのキ
ットで褒められるところといえば、外装の形状もムーバルフレームのギミックもよい脛周辺ぐ
らいでしょうか。





■製作の方向性

今回の製作イメージは、アニメに出てきたまんまのエルガイム・マーク1ではなく、ページタイ
トルの通り「AHMESS 0021」(アーメス)を目指していこうかなぁ、と漠然と考えてます。
よくしられている通り、アニメのエルガイムって、フリッカにしてもゼッダにしてもメインの
原画・作画監督だった北爪宏幸さんがクリンナップしている絵なんですよね。


「アーメスって何?」という方は、エルガイマーなお友達に訊いちゃってください。ヤーマン
の重戦機「ガイラム」を、コアム星ウーゴル村の鍛冶屋ダバ・ハッサーが、独自のコクピット
システムを導入しつつ、量産に向くように改修したVersion タイプLが(ry


ところで、エルガイム・マーク1のデザインは、永野 護先生もお気に入りのようで、ライフワ
ークの『ファイブスター物語』にも、ジュノーンやエンゲージsr.にリデザインされて登場して
いますね。モーターヘッドと比べてしまうと、ヘビーメタルはどうも野暮ったい部分があった
り、反対にシンプルだからイイ面もあったり。FSSのMHの中でエンゲージ・オクターバーsr.1
が一等好きなわたしは、どうしてもエルガイムとあれこれ比べてしまいます。


個人的に今の目で見て、エルガイム・マーク1のデザインで気になるところは、耳(アンテナ)
が垂直式な点と、カカトが当時の永野デザインの特徴ともいえる二股のアンカータイプになっ
ていること。こんなカカトでは引っかかって歩けないのでは…と、当時から余計なお世話な想
像をしていたり。


全体的な製作の方向性としては、キットのパーツを生かしつつ、イヤーンなプロポーションを
当時のアニメ風のバランスのよい感じに直して(HGエルガイムみたく細身にはしない)、あと
各関節の可動範囲を広げてやる、といったところです。

とにかく、かなーり遊んでもらえそう(笑)な面白キットなので、がんばってまいります。









          



■エルムガイ(ム)の悪夢?

「まるで純白の乙女のように美しい」(謎)エルガイムの頭部について。
設定資料を参考に、ほんのちょっぴりアオリの角度で描き起こしてみたのが上の絵。シャーペ
ンで描いているので、ちょっと薄いかも。鉛のせいか、ちょっと赤みがかって見えますね。


中央が、設定資料イメージのエルガイムですね。いわゆる画面でかっこよく見えていた、北爪
エルガイム的な感じ。

一方で、生みの親のデザイナーである永野先生の手による、後発にイラストで発表されたエル
ガイムは、もっと目の部分とマスクが小さくて、頭頂部が上に長い独特なシルエット。アニメ
とか模型にすると、逆に格好わるい形といえるかもしれませんね。ただ、今回はこちらを「ア
ーメス0021」に位置づけて、キットの形をいじっていこうかと思っています。


では、絵の左上から左下へ、右上から右下へと説明を。
頭頂部内にはファティマ・ファティス・クローソーが眠っている設定だから、エルガイム・マ
ーク2みたくクリヤーパーツのウインドゥをつけて、眠っている彼女がチラリと見えるようにし
ても面白そう。多分やりませんけど。


余談ですが、ガイラムを改修していたダバ・ハッサーも、その手伝いをしていたミラウー・キ
ャオも、エルガイムの頭部ユニットにクローソーが入っていることに気づかなかった。彼女
は、現在のペンタゴナでは失われてしまった高度な技術で開発・誕生された生体CPU。珪素化
されたクリスタルの中で眠っているため、ハッサーにしてもキャオにしてもHMを稼動するため
の優れたコンピューターぐらいにしか感じていなかったとのこと。それでも、ふつう気づく
よ! これが本当のA級ヘビーメタルの証なのに。


次。アイコンタクトの向こうは、マーク2やオージェ、モーターヘッドみたくガンタレの目があ
るといい。実は当時の設定資料にも、永野先生がちゃんと顔を描いているものがありますよ
ね。


また次。アニメのマスクは、いわゆるカクカクの7角形タイプ。ちなみに真ん中のスリットの部
分は5角形。イメージとしてはどうしても口が前に出た犬っぽい面に見える。これを、スマート
かつ小顔に見せるため、マスクをMHみたく5角形タイプに置き換えて、猫っぽい面構えにした
い、ぜひとも。


右上へ。上述のアンテナ(耳)。垂直タイプから水平タイプするかも。鎖骨の位置にある大き
なフック(ランドブースターのステー)とぶつからないようにしなければ。


右下が、今回の製作イメージを極端な表現で描き出し示したもの。
ホホのガードが厚みを増して前にでて、小さくなった5角形マスクとの隙間をなくして、シャー
プな小顔に。顔が小さくなれば、頭部(ヘルメット)は大きいままでも頭身スタイルはよく見
えるという理屈です。女性の顔と髪型の関係と同じですね。

目のコンタクトの黒い部分も全体的に上下幅を狭める。あと、頭頂部は長く。カモン家の紋章
はどうしようか。バインダーにも入れるか。全体をカクカクの直線で描いているのは、曲面の
頂点をはっきりさせるためで、実パーツの面だしでははまったく別です。













■ただいま製作中 (テイク1)







        


【こだわりたい頭部】
まず、マスクの新造、アイラインの小面積化、チークガードの延長工作など。すでに犬顔から
は脱却した感があるが、まだまだ理想には遠い。マスクはもうすこし小さく縦に短くして、小
顔化を推進。位置ももうすこし奥に。マスクの後ろにあるダークカラーで菱形の左右プレート
が、頭内部パーツと一体成形なので切り離す。

組むまで気がつかなかったが、コクピットのエレベーターシステムのギミックはgood。完成直
前には、頭部内から胴体へ向けて髪の毛みたくコードをはわせまくりたい。







        


【懸案の胸部】
アンバランスにでかいので、今風に横幅を詰めた。両脇の垂直面をすべてカットして、プラ板
でフタ。左右で計4mmの幅詰め。本当は、胸部中央でも縦に割って1〜2mm詰めたいところだ
が、コクピットや鎖骨のステー、胴体部とのつながりの問題で断念。胸部の前面の辺は、プラ
板を貼ってもうすこし前にボリュームアップしてもいい。

左右の肩軸付け根は、ボールジョイントのポリ受けをセットし、周囲を外品の「バーニア四
角」でディテールアップ。



【胴体から腰】
本物と同じくラバーパーツでカバーされる胴体内は、一軸回転式のポリ関節が胸部側と腰側の
伸びているだけなので、可動柔軟性と安定性のある巨大なボールジョイント式に変更。

そしてこのキットの問題のひとつでもある、寸足らずの胴を、ラバーパーツ寸法ぎりぎりま
で、上下に長く見えるように、この改造背骨関節部分の長さで調整。これで、プロポーション
はかなり改善されるし、腕長体系の印象も払拭されることになる。


腰部の太股付け根の関節ギミックは、昔ながらのY軸構造だったので、やはりフレキシブルで
安定性のある、ABSボールジョイント&ポリ受け構造に換装している。

腰前面のエネルギーチャンネルのジャックx3は、手頃な金属パーツを用意する。







        


【問題の肩】
キットの状態では、肩はほとんど水平位置での姿勢になっており情けないスタイル。やや怒り
肩を目指す。このパーツは、エルガイムの美しさそのものを体現している部位なので、できる
かぎりこだわりたい。また、脇が甘く、二の腕(脇)と胸部パーツの位置が離れすぎているの
で、肩パーツ内の関節軸位置そのものを変更。

キットの肩関節軸のパーツを加工し、付属の肩軸金属パーツと、二の腕へ連絡する側の関節プ
ラパーツを合体させてみた。かなり慎重な工作に…。



【二の腕】
肩軸関節と一体整形だったパーツを水平にカットし、3mm径のポリ軸で再接続。回転ギミック
のためではなく、腕の長さを縮めるためにカットを行った結果。また、パーツを裏打ちしてか
らヤスリ掛けをして、上方に向かって逆テーパーの度合いを強くしている。こうやっと細くし
てやらないと、腕を真横に上げる際、肩パーツの隙間にひっかかるため。なんてキット!






       


【アキュート付き前腕】
ヒジ関節の他に、アキュート攻撃用の関節もある前腕。アキュート用の関節は、デザイン上、
セーバーラックのホルダーがつかえて、ほとんど動かないのが残念。これまでの雑誌作例でも
この問題はほとんど解決されていない。これでは面白くないので、セーバーのホルダーを切り
離して、開閉式にしてやる。こうすることで、画像のようなアキュート直角ポーズが可能に。
この工作で、ヒジの可動範囲が助長されるので、通常のヒジ関節自体はいじらずアトハメ加工
だけに。

アキュートの先端はプラ材をくっつけて、ビンビンに尖らせたい。(危



【手首】
昔のキットの造形なので、パテ盛りと掘り直しが必要。指も一本一本切り離して表情をつけた
い。外品のHDMなどでぴったりの形状の品があればよいが、HMの手首は人間に近い形なので
まずない。マーク2のフルアクションを製作した際は、ウェーブの1/100LEDのジャンクからメ
タル製ハンドが流用できたが…。手首の軸が差し込み式の回転機構だけだったので、こちらも
ボールジョイント式に変更。







        


【細かったフトモモ】
長さはいいとして妙に細かったので、1.5mm厚のプラ板をかまして幅増し工作。これで随分し
っくりきた。現行キットの1/144HGエルガイムのように全体が細い体系なら、細いフトモモも
似合うのだが…。膝下の小さな可動プレートや、別組み立てのムーバルフレームはアトハメ加
工を。

股関節には、確かな保持力を発揮するABS製ボールジョイント&ポリ受けをセット。また、キ
ットでは腰側パーツにおける股関節軸位置がやや上だったので、5mmも下へ移動・固定工作を
している。腰部の画像参照。これは、プロポーションの見映えをよくするためと、股関節の可
動範囲を深くとれるようにするため。



【腰のサイドアーマー】
フトモモ外側にマウントされる、ウエストのサイドアーマーのパーツは、アウトラインの形状
が丸く造形されていて軟弱に見える。パテでもう少し直線的なラインに形状変更。また、腰パ
ーツに対するフトモモ自体の位置を下へ5mm下げたので、アーマーのマウントポジションは逆
に上へ5mmのところに、別に設置する。







        


【脛と足首】
ランダムスレート機構をもつ、脛内部のムーバルフレームと外装パーツは、このキットでは一
番よいできの所。とくに外装パーツの形状とバランスは見事。ほとんどいじらずいく予定。


一方で足首の方はいじり倒している。いくらフルアクションとはいえ昔のキットらしく、一軸
回転式の関節が多数重なっているだけなので、ソールの接地性や、足をハの字に格好よく拡げ
たポージングができない。ここはとても大切な箇所のなので、脛と足首のムーバルフレームの
間に、必殺技ともいえるイエサブの「関節技」を導入。素晴らしい保持力と可動性を実現。

HM独特の意匠でもある二股に分かれたカカトのパーツは、下から見ると中味がスッカラカンな
ので、パテで埋めた程度。ちょっと大きめだが、形状はよい。


また、前側の爪先パーツは、形状自体はエルガイムの平べったい爪先がよく表現されているも
のの、爪先と足の甲が一体成形パーツだったので、モデリング・ソーで慎重に切り離した。そ
の後、この両者を、ボールジョイント式関節を仕込んで接続。これも、大胆ポーズの際、接地
性を高めてくれる工作のポイントとなる。







        


【武器】
他にも、どでかいバインダーや、「ランドブースター・ライト」が付属されているが、とりあ
えずパワーランチャーについて。

模型雑誌の作例でも、気付かれずに省略されていることが多い砲口内のディテールを新造。エ
ルガイム世界におけるパワーランチャーの、あの先細りしている長い部分は装甲(カバー)で
あり、いわば殴り用の鉄棒みたいなアイテムと解釈しています。

アニメでも射撃時、砲口内にレーザー本体がチラリと見えているのがカッコよかった。孔のと
ころに真鍮パイプを仕込みたいが狭すぎる。







         


仮組みチェック・ソーロック】
それぞれ改修のアタリをつけたパーツをもとに、全体のバランスを見るためにいったん仮組み
です。わくわくする瞬間でもありますが、ムーバルフレームが入っているのでちょっと大変。
シリンダーはまだ付けられないので、脚部の関節はプラプラして立たせるのも命懸け?です。


ましにはなってきたけど、うーんまだまだ先は長いって感じです。
頭部はまだ大きい印象が残っているし、やっぱり胸部は横幅をあと2mm幅詰めしたいところ。
それに胸がぺちゃんこで貧弱に見えるので、前方へボリュームアップが必須。これはウエスト
部位にもいえること。

肩ユニットは、あと3〜4mm上の方が断然かっこよさそうですね。先は長い。
エルガイムの後ろ姿っていい。なぜかE-now(イーノウ)を想起してしまうわたし。














                  




■自分だけが上等な生き方をしているなんて思うなよ!

ヤーマン・クラン。
キットの製作に全然関係ないが、エルガイム頭部のついでに描いたもの。やっぱりシャーペン
で(笑) まあキット製作にこうした感情移入もモチベーアップに必要かと。


原画にうるさいエルガイマーなら、永野ダバをはじめ、北爪ダバ、大森ダバ、金山ダバ、坂本
ダバなど、いろいろな作画監督の手になるダバ・マイロードくんがあるのはご存じの通り。

当時はやっぱり、メジャーな北爪宏幸さんか大森英敏さんのダバ絵が好きでした。一番凛々し
くて、やはり絵としてメリハリと整いがあったから。

前作の『ダンバイン』作監の頃から、もうビーボォ組の湖川さん北爪さん大森さんは、最高に
シビレル絵の源で、自分にとってカリスマのような存在でした。


ところで、同じ描き手であっても、エルガイム全編を通してみると、1クールと4クールのダバ
では全然違う。放映当初は、どこか幼さの残る18歳の若者って感じ。後半は、眉毛も濃く太く
なって、鼻梁もスッとはっきり描かれるようになって、さらにホリやホオの影落としもくっき
りの厳しい表情が多く…。「打倒!ポセイダル!」を、宣言してカモンになってからは、富野
アニメよろしくシリアスな展開になってきたし、日に日に大人になっていくカモンの表現が必
須だったのかもしれません。


放映当時、ダバは年上のキャラクターだったし、カッコよければそれでよかった。しかし、今
にして思うと、何だかかわいくないなぁと(笑

少なくとも後半のダバには、普段着のあのスモックは似合わないかも。(余談だが、いつも上
着にかけているあの真っ赤なフードがなぜずり落ちないのか、いつも不思議だった。ちゃんと
上着の胸と肩の所にマジックテープみたくポイントがついてるみたい。流石、永野先生)


それに、今にして録画ビデオを見直してみると、当時は下手に思えて苦手だった金山明博作監
のやわらかい線の絵もいいなぁ、と思えたり。とくに#9「アーミィベース」の回で、レッシィ
が疑いをはらすために切った髪の毛が、ふわっとダバの鼻にかかる絵とかは、全編を通してな
かなか思い出深いカットです。



…というわけで、なんとなく永野ダバでも北爪ダバでもない、今なりの自分のイメージでダバ
を描いてみたのが上の絵だったりします。

爽やかな褐色の肌。サイコロのように四角くくて離れた目。そして蒼い瞳。黒髪のおかっぱあ
たま。細くも太くもなく、まっすぐV字に伸びたい頑是なさそうな眉毛。で、ちょっと眉根に
シワがよっているのが苦労性の証。…こういったのがダバ顔の記号かなぁ…なんて。

やっぱり1話の頃の北爪ダバに似ちゃいますね。大人でも子供でもない18歳の若者ってところ
が、サクセスストーリーたる『エルガイム』らしくていいですよね。













■ただいま製作中 (テイク2)




          


【頭部 テイク2】
本当はテイク4くらいなのだけど(笑)
前回からかなりいじり倒した頭部。とにかくキットのパーツは頭でっかちすぎる。下側のライ
ンをぐるっと2mmずつ削り込み、また顔を構成する周辺を小顔化しつつ、ハンサム&高貴に見
える方向で。

ヘルメットの内側のフチあたりをプラ板やパテで裏打ちし、両外側は下にいくほど削り込んで
慎重に幅詰め。ほほのカードは、横からの写真を見て解る通り、原型の存在を無視するほど前
方へ延長して小顔化に。マスクも前回より小さくシャープにした。


あと、耳(アンテナ?)パーツも、キットのパーツはでかい。そしてエッジがだるい。これも
頭でっかちに見せているファクターなので、先端で3mm、真ん中で1mm、横方向に伸びる根
本のところで1mmずつ幅詰めというチマチマ工作。画像でも瞬着で透明になった継ぎ目がすこ
し見えますね。そしてエッジをシャープ化。やはりエルガイムは顔イノチ。


ほほガードの左右のシンメトリーがとれていないのと、マスクの断面が厚いのと中央のV谷間が
小さいので、まだいじります。  (たのしい)







        


【胸部 テイク2】
前回、単体で見るとマシに思えたこのパーツも、全体を仮組みすると、まだ横幅が大きく、ま
た前面へのボリュームが足りなかった。

結局、いやいやながら胸部パーツ全体を中央で切断して2mmの幅詰めを敢行。これによって、
頭部頸部内のコクピットエスカレーターのギミックを構成するパーツもすべて同寸で幅詰めす
るハメに。この後、胸部前面に1.5mmのプラ板を貼ってバストアップ。あまりやるとフレーム
ステーとごっつんこするのでこれが精一杯。

ついでに、前後左右のステー4本について、開閉ギミックを設置。一番小さいサイズの市販ポリ
パーツを使用。ランドブースターをマウントしたりと、グラグラすると困る部位なので、しっ
かりしたマウント&可動に。







        


【前腕 テイク2】
前回からあまり変わっていないが、パテでアキュートパーツの裏打ちと先端の鋭角化。あと、
アキュート用関節可動範囲の干渉原因となる、セーバーラック根本のパーツをモデリングソー
で分離して、開閉機構用の特製ヒンジを用意して外側へ逃がせるようにした。







        


【手首 テイク2】
この期間、割りと手間がかかった部位。キットは、中途半端ないかにもおもちゃっぽい平手だ
け。これの指をモデリングソーで一本一本切り離し、手に表情をつける形で各々の指に角度を
つけて固定。これでどうにか見れるようになった。

なぜかこのキットを2つ持っている都合(笑) もう一組の平手パーツは、指部分を切断してし
まって、エポキシパテを盛り付け、コリコリ削って握り拳を造形。親指も軸打ちをして、長さ
と角度変更。やはり勇ましい立ちポーズやパワーランチャーを構えた際には、握り拳がほし
い。


こうした作業の後、指の側面にあたる部分には、フリーハンドのケガキで、設定にある手首の
ゴムカバーの縫い目のラインをチマチマと掘りおこしている。写真では見えないが。これも忍
耐のいる作業だが、手首のディテールアップは何かと外観性向上への効果が大きいはず。塗装
後のスミイレが愉しみ。







        


【脚部】
脚部周辺は、前回とほとんど変わりなし。細かいディテールアップ程度。あと、キットは足長
スタイルなので、あまり腰高に見えないように、ウエストのサイドアーマーのマウント位置を
3mm下げている。

写真は、単なるポージングの検証。よく動く。足首の接地性は、ボールジョイントや関節技に
よる改造の恩恵がでている。キットのヒザの曲がり角は90度強が限界といったところ。設定の
ように正座ポーズはできません(汗) 今回はほぼキットのまま。脚部のムーバブルフレーム
をいじりだすと、ランダムスレートの開閉がステイブルでなくなっていくため。






        


【仮組み テイク2】
各部の再調整を済ましたパーツをもって、再度仮組み。前回よりマシにはなったような。
頭でっかちの頭部は、小さく見えているはず。胸部はバストアップしたので貧弱さが薄れた。
胴体ラバー部の露出は前回伸ばしすぎたので、3mm短くしている。肩ユニットは、肩のメイン
軸の長さを変更して、前回に比べて3mm程水準(高さ)を上げられるようにした。

だいたいこのような感じで、塗装作業へ移行していきます。
製作レポートはこれで終わりです。









      


さいごは元祖ガンタレロボさんのイラストで。
GTM版マーク2もカッコいいですね。



               投稿者: K                                    No コメント